テレビ、雑誌で活躍する人気料理家・藤井恵さんに、旬のトウモロコシを手軽においしく食べる方法を教わりました。仕事、育児で時間がない人にも、世帯の人数が減って、1人分や2人分のご飯づくりがおっくうになってきた人にもおすすめです。
塩ゆでトウモロコシとアレンジレシピ
藤井さんが北海道の方から教えてもらった下ごしらえ方法を紹介。
新鮮なうちに塩ゆでにすると、びっくりするほど甘くてジューシー! まずは、ゆでたてをそのまま食べてみて。
「保存したものは実をそぎ落として使うとさまざまな料理に活用でき、生のトウモロコシにしか出せない夏のおいしさに出会えます」
●塩ゆでトウモロコシ
すべての画像を見る(全2枚)【材料(つくりやすい分量)】
- トウモロコシ 4本(800g)
- A[塩大さじ2 水2リットル]※塩は水の量の1.5%に
【つくり方】
(1) トウモロコシは皮をむいてひげ根を除く。
(2) 鍋にAを沸かして(1)を入れ、強めの中火で5分ゆでる。水気をきって熱々のうちに1本ずつラップに包み、そのまま冷ます。
(3) 保存用ポリ袋に(2)を入れ、冷蔵庫で保存する。
冷蔵で2~3日。このまま冷凍もでき、1か月は保存可
<ポイント>
・大きい鍋がないときは、鍋に入る大きさに切ってゆでてください。
・熱々のうちに湯気ごとラップで包み、蒸らしながら余熱で火をとおすと、ジューシーな仕上がりに。ラップに包んだまま切り分けずに保存すると、みずみずしさがキープできます。
・保存したものは、冷たいまま食べたり、レンジで温め直してバターや粉チーズをかけて食べるのもおすすめです。
●【アレンジレシピ】焼きトウモロコシご飯
焼いてから炊き込むと、香ばしさがひとしお。
【材料(2~3人分)】
- 塩ゆでトウモロコシ 1本
- 米 2合
- 水 360ml
- サラダ油 小さじ1
- しょうゆ 小さじ2
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ1/2
- 昆布(5cm角) 1枚
【つくり方】
(1) 米は洗い、水気をきって炊飯器の内釜に入れ、分量の水を加えて30分浸す。
(2) フライパンにサラダ油を強火で熱して塩ゆでトウモロコシを焼き、こんがりとした焼き色がついたらしょうゆを加えてからめる。取り出して実をそぎ落とし、芯はとっておく。
(3) (2)のフライパンに酒を入れて焦げをこそげ落とし、(1)に加える。塩を混ぜ、昆布と(2)の実と芯をのせて普通に炊く。
(4) (3)が炊き上がったら、昆布と芯を除いてさっくりと混ぜる。
おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう
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