ネコのための工夫&居場所
まずは、この家でTさんと暮らす3匹のネコたちを紹介します。
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オオスケ(ミックス)はオスの12歳。最初、妻の母が飼っていたのを数年前に譲り受けた。どっしりしていて何事にも動じず、ソファの下や寝室で思索にふけっている(寝ている?)ことが多いそう。
キキ(ミックス)は3か月半のオスで、好奇心あふれるヤンチャな性格。怖いもの知らずで、キッチンのシンクに入ってしまうこともあるそう。まだ人見知りで、来客時は洗濯機の下にこもってしまうことも。
ブンタ(ミックス)はオスの9歳。3匹の中では中間管理職的存在だそうで、サービス精神旺盛。リビングのソファの下はお気に入りの場所のひとつ。撮影時も大活躍してくれました。
次に、ネコたちが快適に過ごす居場所や、リノベーションで実現した工夫を紹介しましょう。
●洗面台の下をオープンにしてトイレをイン!
回遊動線上にあり、LD側からも寝室からもアクセスしやすい洗面室。2人同時に使えるようWシンクに。カウンターの下をオープンにし、ネコトイレの定位置としました。
「トイレの寸法を測り、すっぽり収まるように依頼しました。目につきにくいので、来客時も安心です」(妻)。
●カウンターをウォーキングするのが日課
約6mのワイドなカウンターの上をお散歩するブンタ。窓は見晴らしが格別で、空を飛ぶ鳥の姿によく反応するそう。
引き出し、オープン棚、デスクスペースなどさまざまな要素が組み合わされていて、最適な使い方ができるように設計されています。
●外の路地を散歩するイメージです
リビングダイニングの通路を直進し、右に折れると水回り、寝室、さらにキッチンへと回遊できます。水回り空間を囲む右手の壁は、屋外用のセメント板。
設計した小俣さんは、ネコが家にいながら外の路地をお散歩するイメージを描いたそう。
●ふかふかベッドの上が大好き!
寝室と布団、枕をこよなく愛するオオスケ。「ネコは自分たちの好きな場所を見つけるのが得意で、あれこれ考えて私たちが用意しても思いどおりになることはまずないと思うので、自由にさせています」(夫)。