50代夫婦が、愛着を感じている築20年になる自宅マンションをリノベーションした事例を紹介します。きっかけは、狭くて使いづらかったLDKを変えたいということと、愛猫のための心地よい居場所づくり。4LDKだった間取りを、和室を撤去して3LDKに。広くなったLDと向き合うようキッチンを配置しました。キッチンに立つと見えるLDの間口いっぱいに巡らせた、キャットウォークの眺めは迫力いっぱい!
すべての画像を見る(全27枚)飽きのこないシンプルさと、ネコとの暮らしやすさを両立
Yさんの家 東京都
- ・家族構成:夫50代 妻50代 長男20代
・築年数::20年(2003年築)
・専有面積:87㎡
・設計・施工:古谷野工務店
駅から近く、日当たりのいいマンションに、愛猫まろんと暮らすYさん一家。ふと見上げると、キャットタワーを上り、キャットウォークへ移動中のまろんが!
「私の実家も大変なネコ好きで、ずっとネコと暮らしてきました。長男が9歳の頃、うちでも飼いたい! とせがまれて…。私もそろそろ、と思っていたこともあり、迎えたのがわが家の最初のネコ。アメリカンショートヘアでした」(妻)
寂しくないようにさらにもう1匹、と迎えたのがまろん。ピンク色の肉球がチャームポイントの、ブリティッシュショートヘアです。昨年、残念ながら初代のネコは亡くなり、今はまろんだけに。
リノベーションのきっかけは、「愛着を感じているこの家に住み続けるにあたり、狭くて使いづらかったLDとキッチンを変えたかった、というのがいちばん。それと、やはりネコのための工夫も実現できたらいいなと思いました」と妻。
具体的な希望としては、キャットウォークの設置、食事場所やトイレを適切な場所に組み込むことなどがありました。
設計担当者は、和室の撤去でLDを広げ、LDと広く向き合うようキッチンを配置。キッチンに立ちながら、LDの間口いっぱいに巡らせたキャットウォークも眺められるように工夫しました。
リビングの壁に沿って設置したキャットウォークは無垢材でごくシンプルなつくり。壁にしっくりなじみ、いかにもネコのためにつくりました、という感じがしない。「キッチンで作業していると、まろんが通る姿が見えて、楽しいです」(妻)。
まろんは6歳のブリティッシュショートヘア(メス)。性格は内弁慶。家族にだけ甘え、とくに長男にデレデレで、食事中は必ずひざの上に乗ってくるとか。
「まろん」という名前は、クリのような目の色と丸いフォルムが由来。