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これからの暮らしについて考え始める人も多い50代。仕事やお金のことはもちろん、住む場所もそのうちのひとつですよね。ここでは、50代で都内の新築マンションから築50年越えの団地に引っ越したというブロガーのきんのさんに、団地暮らしのメリットを教えてもらいました。
※記事の初出は2022年8月。内容は執筆時の状況です。
新築マンションから「築50年越えの団地」に住み替えて気づいたこと
すべての画像を見る(全7枚)おひとり様の老後は、生活に便利な都内でマンション暮らしの予定でした。35年ローンが組める40代ギリギリで、滑り込むように都内の新築マンションを購入。
終の住処として一大決心の末購入したマンションを10年もたたずに売却し、50代で郊外の団地に住むことになったのは、親の介護がきっかけです。
都内マンションから郊外団地に住み替えて5年、実際に暮らしたからこそ気づいたことがあります。
●1:暮らしがシンプルになり、生活の質も上がった
住み替え当初は、最新設備の整ったマンション暮らしが恋しかったです。エレベーターなし、宅配ボックスなしは正直不便ですが、住めば都と言うように、今は団地暮らしが気に入っています。
日々実感するのは緑の多さ、まるで公園の中に住んでいるみたいです。窓から見える風景は四季移り変わる団地の豊かな植栽たち。周囲の建物と距離が離れているので、人目をそれほど気にせずに生活できるのもうれしい。
もちろん日当たりは抜群で、植物を育てるにもいい環境です。住み替え後はキッチンでハーブを育てたり、ベランダで家庭菜園も始めました。
ほどよく生活インフラが整っている場所だったことも、功を奏しました。徒歩圏内に商店街やスーパー、病院、図書館、役所、交番等があり、無料シャトルバスでショッピングセンターや映画館にも行けます。最寄駅へは少し遠いけど、バスが発達しているので不便は感じません。
自分に必要なものがコンパクトにまとまっているから、移動にかかる時間が減りました。車に依存せず、徒歩か公共交通機関で生活ができることは、老後生活の安心材料にもなっています。
築50年越えの団地は分譲価格200~300万前後で購入も可能。住み替えで10㎡以上広くなり、自分好みの間取り、壁紙にリノベーションしたことで、おうち時間が快適になりました。 もちろん築50年越えの団地は、湿気や防音面など問題があります。「休日はここをメンテしたい!」と快適な生活を目指し、工夫して暮らす方法を考えることは案外楽しく、今ではDIYが趣味になりました。
環境がよくなり、心が安定したせいか「必要なものだけもつ」「無理せず手が届く範囲で充分」「楽チン仕様」という私らしいシンプル生活を目指すように。