●親が元気なうちは、一緒に「生前整理」が理想的

生前整理のメリットとデメリット
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とはいえ、床にものが散らばっていると、つまずいてケガをしたり災害時に逃げ遅れたりすることも。娘としては年老いた親の暮らしは心配です。だからこそ永井さんは親子で行う生前整理をすすめます。
「親が亡くなったあとに行う遺品整理は一気に片づくものの、それだけ手間や費用がかかります。また、親が亡くなった時点で実家に残されたものは、生きている家族の所有物に変わります。すると『遺品=親の思い出の品』という新たな価値観が生まれ、ますます片づけにくくなることも。生前に片づけておくべき理由は、親が残りの人生を心地よく安全に過ごすためです。一緒に整理すれば、お互いに思い残しも減り、すっきりとした気持ちになれるはずです」

【ポイント】遺品整理とは?

親の死後、残されたもの(遺品)の整理を家族が行うこと。「故人の遺志がなければ自由に処分できる半面、迷いが生じてしまうかも。業者に頼んだ場合は高額になることも」

生前整理のイラスト

つまり、片づけは親のため。親の持ちを優先しながら、一緒に進めていくという気持ちが大切です。
「一緒に片づけることで親の内面に触れることから、自分の育ったルーツを知るきっかけにもなります。生前整理は、最後の親孝行のようなもの。コミュニケーションをとりながら片づけを手助けしてみてください」

『これからの暮らしbyESSEvol.05』では今回紹介した以外に、50代~60代の暮らし上手さんが「やめてラクになったこと」、老けない美容とファッション、どっちがおトク?、夏野菜おかずレシピなど、暮らしに役立つ情報が満載。

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