忙しくて、将来の暮らしを考える余裕がないと、一度決めた自分の収納の仕方をいつまでも続けてしまうものです。50代を迎えたライフオーガイナーの田川瑞枝さんは、とあることがきっかけで、強制的に自身の収納スペースを見直すことに。将来に備えて、ものを詰め込むスタイルをやめ、独立した子どものものを整理しました。
すべての画像を見る(全7枚)普段使わないものを詰め込んだクローゼット
筆者は50代を迎え、現在夫とマンションにふたり暮らし。このマンションには2人の子どもが一緒に暮らしていましたが、今では独立しています。
わが家には、納戸がありません。代わりに、子どもがかつて使っていた6畳の個室のウォークインクローゼットを納戸のように利用していました。
ウォークインクローゼットには、扉がついています。おまけに、わりと中がゆったりしているので、便利使いして、普段使わないものを、なんでもここへしまい込む習慣になっていました。
このままではいけない…。ちょうど、別の部屋の収納の見直し(コロナがひと区切りつき、ゲストが宿泊する機会が増えるので、来客布団などの置き場を変更)にも手をつける機会。どうせなら一緒にと、納戸のように使っていたクローゼットを、元の姿に戻すべく、完全に中身を見直すことにしました。
季節外のもの、なにを入れたか忘れているような段ボール…。使っていないものを無造作に押し込んで、大事なスペースがムダに。
狭い、収納が少ないと家族を不満を漏らしていたのに筆者。じつは、貴重なスペースをムダ使いしていたことを反省することになりました。
独立した子どものものを整理。将来負担にならないように
さっそく、整理を開始。すると、こんなものまで取っていたのか、というものも出てきました。それは、子どもたちが幼いころに遊んでいたおもちゃです。
ゲームやブロック、お人形セットなど当時を思い出すものがたくさん出てきました。
この家に越してきた当時は、子どもたちは小中学生でした。以前の家からの引っ越し荷物をそのまま入れっぱなしにしていたようです。
おもちゃに限らず、もはや筆者にも子どもにも不用であると思われるものはすべて選別。持ち主の許可を得ながら、最終的に手放すことにしました。
子どもたちと会話しながら「これでよく遊んだよね」と思い出を振り返るのもよい時間でした。なお、この際に、どうしても子どもが手放せないものは、処分を任せることに。将来、筆者の負担にならぬように、「ものの引き継ぎ」をしました。
処分すると決めたものを、ただ捨てるのではゴミを増やすだけ。なので、リサイクルショップへ持っていきました。値段がつかないものもありましたが、「処分するものの一部は、だれかの役に立つ」と思うことで、気持ちがラクになりました。
整理したあとは、クローゼットのハンガーバーが出てきました。これで本来のクローゼットとしての役割が発揮できます。