旬の“安くておいしい”夏野菜を使えば、それだけでボリュームたっぷりの節約おかずに。簡単にできて見た目も華やかな夏野菜レシピを、著書『三流シェフ』やユーチューブチャンネルも話題になっているフレンチシェフの三國清三さんが教えてくれました。

夏が暑い南仏では、夏野菜を冷たく味わいます

ガスパチョの調理中
ガスパチョなど冷たいスープは夏の定番
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「修業時代、南フランスに2シーズンいたんですが、とにかく夏は暑いので、冷やしたロゼワインに、冷たい夏野菜料理を合わせるのが定番でした」と三國清三シェフ。

「冷たいスープはもちろん、“ティアンドレギューム”や“ラタトゥイユ”も冷たくして食べることが多いですね。レストランでもつけ合わせによく登場します。どれも家庭でできるので、夏においしくなる野菜でぜひつくってみてください」

●ティアンドレギューム

ティアンドレギューム
「焼きたての香りが抜群! 出てきた汁もおいしいのでたっぷりかけてどうぞ」(三國シェフ)

「“ティアン”は南仏の陶器のこと。夏野菜をつめて焼いたこの地方の料理で、バゲットを添えるだけでも十分にランチの主役に。お魚などを添えればごちそうになりますよ」(三國シェフ)

【材料(4~5人分・26.5×14×高さ4cmの耐熱容器1台分)】

  • トマト 1~2個
  • ズッキーニ 1本
  • ナス 1~2個
  • ニンニク 1かけ
  • オリーブオドライハーブミックス(オレガノ、タイム、バジル、パセリなど) 適量

【つくり方】

(1) トマトはヘタを除いて7~8mm厚さ、ズッキーニ、ナスはヘタを除き、5~6mm厚さの輪切りまたは半月切りにする。ニンニクは縦半分に切って芯を除き、耐熱容器に切り口をすりつけて香りを移してから、薄切りにする。耐熱容器にはさらにオリーブオイルを塗る。

(2) (1)の耐熱容器に野菜を交互に並べ、ところどころにニンニクをはさむ。塩、コショウをふってハーブを散らし、オリーブオイルをまんべんなく回しかける。

(3) 180℃に予熱したオーブンで30~40分焼く。

[1人分 82kcal]

 

<ポイント>

耐熱容器にニンニクの香りをすりつける
フォークを使うと簡単

ニンニクの切り口を耐熱容器にすりつけて、香りを移す。

トマト、ズッキーニ、ナスを耐熱容器に順番に並べる
見た目も華やかなランチの主役に

ズッキーニ、ナス、トマトの順に少し重ねて並べる。きっちり並べなくても大丈夫! 逆に表情が出ておいしそうな焼き上がりに。