整理上手な母が入院することになり、実家の片づけを経験したライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。片づけをする上で心がけたルールや、母のやる気を削がないために気をつけた「NGワード」とは。詳しく教えて頂きました。

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空っぽになった実家
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実家の片づけをする際に、家族に言ってはいけないNGワードと魔法のルール

2021年末にひとり暮らしをしていた母が急遽入院し、その後介護施設へ入居したことで始まった実家の片づけ。

少しずつ片づけてきて、とうとう実家はなにも状態になりました。さかのぼってみると父が亡くなったあとの2015年から父の遺品整理と母の生前整理を行ってきました。
今回はそのときのことも含めて、「実家の片づけ」について振り返りたいと思います。

 

●1:母のやる気があった時期は、「捨てなよ」と強要しない

当初は母のやる気があって順調に進みました。父の遺品整理が中心だったので、義務感が原動力になっていたのかもしれません。
ただこのときの母は60代後半で体力の回復が遅くなっていたし、私は実家に住んでいるわけではないので、次のことを心がけました。

<心がけたこと>
(1)「いる、いらない」などの判断は母。物を運んだり体を動かすのは私。
(2)否定やダメ出しなど、ケンカになるようなことはしない。
(3)「いらないよね」「捨てなよ」と強要しない。

とくに(3)の言葉はNGワードでもあります。親子に限らず夫婦間でも、相手の価値観での判断を押しつけられるのはイヤなこと。あくまでも主役はその家に住まう母。私はサポート役に徹しました。

 

●2:母が病気になり体力がなくなってきた時期は「安全」を優先

病気をきっかけに母の体調や気分が優れない日が増えてきて、「だからこそ早く片づけてほしい」と思う気持ちと、「無理をさせたらいけないという気持ち」の間で揺れ動いた時期でした。

<心がけたこと>
(1)貴重品や重要書類の整理を整頓を最優先。
(2)「捨てる」「減らす」より「体への負担が少ない」「安全」を優先。
(3)少し疲れたかな? という程度でやめる。余力を多めに残す。

私から見るともっと片づけた方がいいのではと思うところもありましたが、母はそこまで望んでいません。
「母のため」と言いながら、「いつか最終的な片づけをすることになる自分のため」というエゴが先走らないように、「母が多くを過ごすスペースが安全であればそれでいい。BESTよりGOOD」と割りきりました。

 

吊り収納

踏み台を使わないと届かないキッチン上の収納は、処分や移動をして空っぽにしました。