恐ろしい強盗事件が世間を騒がせている今こそ、防犯を強化しましょう。ここでは、マンションの注意すべきポイントを防犯ジャーナリスト・梅本正行さんに教えてもらいました。
油断禁物!狙われやすいマンションの部屋
すべての画像を見る(全6枚)高層階でもオートロックでも、油断は禁物! マンションの注意すべきポイントを解説します。
●狙われやすいポイント
最上階なら屋上から、角部屋なら雨どいから侵入しやすく、中層階以上だから安心ということはありません。オートロックも、出入りする住人のあとについていけば簡単に入れます。マンションは他者に無関心な傾向がある点も、防犯上の弱点になります。
家の近くにあったら要注意!あき巣を寄せつけてしまうスポット
ここで紹介するスポットが自宅近くにある場合、防犯対策を少しずつでも行うことをおすすめします。
●観光スポット
見知らぬ人がいても当たり前。他地域ナンバーの車があっても不審に思うことはなく、“人の目”による防犯が機能しにくいのです。
「犯罪者は顔バレを嫌います。不審な人がいたら、顔を見て『こんにちは』と一声かけて」
●自動販売機・コイン精米所
自動販売機やコイン精米所も、不特定多数の人が立ち寄っても違和感がない場所のひとつ。
「駐車場があれば下見をしやすいうえに、近隣の家は大きな音に慣れてしまうため、不審な物音に鈍感になりやすいです」
●商店街
「にぎわいがある商店街は治安がいいと思うかもしれませんが、いろいろな人が行き交う場所は、犯罪者も紛れやすいということ」
人に関心をもたれずに下見ができ、逃走経路も確保しやすい商店街は要注意なのです。
●線路・幹線道路
クルマや電車の音が侵入時の破壊音をかき消してくれるうえに、逃走ルートを確保しやすいのが線路や幹線道路沿い。
「高速道路で警察の管轄が変わる他県にすぐ入れるので、インターチェンジ近くも狙われやすいです」
●公園
公園なら、だれがなにをしていても、近くに長時間駐車する車があっても、不審に感じる人は少ないはず。つまり、犯罪者には下見しやすい絶好の場所。
「ほかに、病院やコンビニが近くにある家も狙われやすい立地です」
●隣があき家
あき家の隣の家は、窓を破る破壊音が周囲に届きにくく、また、放置された木々が侵入の目隠しになります。
「犯罪者にとって都合がよく、隣家があき家になって、5年間で7回もあき巣に入られた家もありました」