オープンのキッチンの場合、コンロのある壁も、ダイニングやリビングから丸見えになることに。見栄えをよくしながら、しかも、お掃除をしやすくしたい。そこで、日刊住まいライターが採用したのが、きれいなテクスチャを備えたキッチンパネルです。インテリア性や汚れ落ちの性能はいかに?
すべての画像を見る(全8枚)キッチンパネル選びが、いちばん手強かった
わが家は夫、筆者、小学生の息子2人(8歳、6歳)の4人家族。2年前ハウスメーカーで2階建ての注文住宅を建てました。
LDKは1階に。オープンなレイアウトのⅡ型キッチンを採用しました。シンクはアイランド側に、コンロは壁側にあります。
使いやすさや見た目をよくするため、家づくりではキッチンのプランは念入りに行なった筆者。そんななかで、「苦労」という点では、じつは「キッチンパネル選び」がかなり手強かった!
ぴったりなものを見つけるまでに、キッチンのデザインや素材選びよりも、時間をかけることになりました。その理由を詳しく語っていきましょう。
インテリア性だけでなく、掃除のしやすさも重要
オープンなレイアウトのキッチンは、リビングからも丸見えになるもの。たとえばわが家のキッチンの場合、コンロの前にある壁は、ダイニングやリビングからバッチリと視界に入ります。
だったら、インテリア性を重視した壁にしたいところですが、コンロの前の部分には、汚れや熱に強い素材を採用する必要があります。おまけに、掃除しやすいほうが好ましいもの。
壁の全面ではなく、コンロの前の一部だけに、その手の素材を使うこともできます。ただ、それでは全体の見た目がイマイチに…。ということで、わが家はやはり、壁の全面を統一しつつ、熱や汚れに強い素材選びをすることにしました。
設計士からまずオススメされたのはタイル。貼る面積が広いので、見栄えもよくなりそうとのこと。色、形、貼り方などにこだわって、デザインが楽しめる素材です。
しかし、タイルはキッチンパネルに比べて高単価。わが家の場合、面積が広いので(およそ幅4m、高さ0.9m)余計に費用が高くなることに。また、タイル自体は汚れに強くても、マメに掃除しないと、目地に汚れがたまり変色するリスクがあります。
設計士と検討を重ねた結果、最終的に筆者は、掃除がしやすいキッチンパネルの採用を決めました。費用もタイルに比べると、かなり安くて魅力的。
キッチンパネルの素材は、ステンレス、アルミ、不燃化粧板(おもにメラミン樹脂製)、ホーローが主流だそう。光沢のあるタイプが多いと言われました。
機能的には、マグネットがつくホーローのキッチンパネルがいいと感じました。しかし、わが家のキッチンは、黒いマットの天板や扉などを採用しています。つるつると光沢のあるキッチンパネルとの相性はイマイチ。
ショールームにも足を運んでみましたが、光沢のあるキッチンパネルだと、自分の姿や周囲が鏡のように映り込みます。なんだかその様子にもげんなり。とくに濃い色のキッチンパネルには、くっきりと映るのです。