セックスレスを題材にした衝撃のドラマ『あなたがしてくれなくても』が、いよいよ終盤に突入し、視聴者の心をわしづかみにしています。原作はハルノ晴さんの同名人気コミック。今回は、出演中の岩田剛典さんにお話を伺いました。
「こっそりのぞきたい作品。想像を膨らませて楽しんでほしい」
岩田剛典さんは、夫とのセックスレスに悩む主人公・吉野みち（奈緒）の上司・新名 誠を演じています。大手ゼネコンのエリート社員である誠は仕事ができるうえに、キャリアウーマンの妻・楓（田中みな実）に代わって家事をこなす、よき夫でもあります。妻を献身的に支えることに生きがいを感じている誠ですが、じつは楓に受け入れてもらえず、セックスレスに悩んでいました。
そんなとき、みちから悩みを打ち明けられ、自分も同じ悩みをもっていることを吐露。人には相談しづらい秘密を共有する者同士、急速に距離を縮めていきます。
●「気持ちが揺れ動いてしまうのは、すごく納得できますし、共感します」
「仕事が順調で、きれいなバリキャリの妻がいる誠は、はたから見ると幸せそうです。でも、どんなに妻につくしても、『仕事が忙しくて疲れているから』と拒否され、満たされない気持ちをひた隠しにしています。そういうときに、みちから手を差し伸べられたら、気持ちが揺れ動いてしまうのは、すごく納得できますし、共感しますね」
●マグカップは西谷監督と僕の間柄だからこそできる遊び心
本作は、西谷 弘監督をはじめ、ドラマ『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』のスタッフ陣が9年ぶりに集結した意欲作。岩田さんと西谷監督は、ドラマ『シャーロック』（2019年）、映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』（2022年）でタッグを組み、強い信頼関係を築いています。
「西谷監督は僕の想像を超えたところにまで、考えが及んでいる方。演出は心理描写が細かくて、表現の微妙なさじ加減を要求されます。それに対して、自分は正解を出せているのか…。毎日、ちょっとずつ自信をなくしながら、誠を演じています（笑）。その半面、『シャーロック』シリーズにつながっているのかなという演出もあって。『シャーロック』で僕が演じた若宮潤一は、よくマグカップを持っていましたが、誠もやたらと家の中でマグカップを持っているんです（笑）。西谷監督と僕の間柄だからこそできる遊び心を感じました」
●禁断の恋を予感させるシーンも満載
2組の夫婦関係がどのようになるのかに加え、誠とみちの禁断の恋を予感させるシーンも満載で、ドキドキする展開から目が離せません。
「オファーをいただいてから原作を読ませていただきましたが、まだ完結していないんですよね。だから、僕自身もこの先どんな展開になるのだろうかと、楽しみにしながら撮影に臨んでいます。タイトルからしてセンセーショナルで、攻めた内容の今作。賛否両論はあると思いますが、『大人の関係をこっそりのぞいてみたい』という好奇心をくすぐる作品だと思うので、ぜひ想像を膨らませながら、楽しんで観ていただきたいですね」
木曜劇場『あなたがしてくれなくても』
毎週木曜 夜10時
フジテレビ系 全国ネット放送中
