日本では6割の夫婦が陥ると言われるセックスレス。「恥ずかしいし、だれにも相談できなくて…」と深い悩みを吐露するのは、大阪府にお住まいの塔子さん(仮名・50歳)です。更年期に入ってから、とある事情で夫との夜の生活ががらりと変わってしまったそう。詳しく伺いました。

◆前回の記事

18年間セックスレスのまま50代に。今しみじみ思うのは「体の距離は心の距離」:翔子さんの場合3

旺盛な夫。しないと夫のイライラが爆発する!

大阪の老舗飲食店を経営する夫に私が嫁いだのは30歳のときです。体格がよくて、声も大きくて、気前のいい4歳上の夫と5年の交際を経て結婚。すぐに夫にそっくりな男の子も生まれました。

明るく賑やかな家庭のなかで、唯一不満だったのは夫との行為の頻度です。

●「ほぼ毎晩」の夫との生活に疲れ果てた

夫婦の寝室
明るい家庭の中で、唯一不満だったのが「行為の多さ」※写真はイメージです(以下同様)
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夫は、毎日でもしたい人。フルタイムで働く会社員と違って、経営側という立場だったこともあり、自分でスケジュールの調整がかなり効くんですよね。時間的な余裕があるので、自分がしたいときに求めてくるんです。

新婚当初はそういうものかと思って、ほぼ毎日応じていたのですが、子どもが生まれてからはそうはいきません。新生児なんて、ほぼつきっきりで手がかかるので、私は常にヘトヘトで…。

もちろん夫は育児にも積極的に取り組んでいたので、周りのママたちからはうらやましがられることが多かったのですが、行為に関する不満はなかなかよその人には言い出せませんでした。私が「今は疲れているから寝たい」といって断ると、夫がふてくされてしまう、そんな日が続いていました。

●「もう一生会わへん!」夫婦喧嘩のたびに夫が家出する

夫婦喧嘩

夫婦での行為がないと、ちょっとしたことですぐにケンカになりました。ある日、夫が趣味の競馬で勝手に負けて帰ってきたときのこと。いきなり「お前がさせないからだ!」と言われ「だったらもうアンタとなんかしないわよ!」と言い返すと「なんだと! もう一生、会わへん。一生、しゃべれへん」と激怒。そして家を出て行ってしまって…。

この頃は、こういうことがしょっちゅう起きました。多分、私が出て行ったら困るから自分が家出していたようなのですが、言うこともやることも幼くて。すぐに「一生なんとか~」って大げさに怒鳴ってくるんです。夫婦なんだから、一生会わないことも、一生しゃべらないことも無理なのに。言われた側は傷つくんですよね。
ただ口は悪いんだけど根は優しい人なので、そういうところも含めて夫への愛は冷めることはありませんでした。やがて子どもが成長していくと、夫婦生活もまた以前ように復活。

紆余曲折はあったけれど、そんなこんなであっという間に月日が流れていったのです。喧嘩は絶えないながらも、楽しいわが家。けれど、私が更年期に入り、夫婦生活が大きく変化しました。