54歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した小3の長男・うーちゃん、同じく里子から養子になった5歳の長女・ぽん子ちゃんという家族5人で暮らしています。今回は、うーちゃんの野球チームについてのお話です。

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うーちゃん、大好きな野球チームを辞める<古泉智浩の養子縁組やってみた>

小3の長男、うーちゃんは昨年の秋から町の少年野球チームに入会して、週末はほぼ野球漬けで過ごしていました。年度が替わって背番号ももらいました。
そうして本格的な活動が始まったところ、親の務めも本格化。すると、昨年度は途中入会だったせいか、お目こぼしをいただいていたことが判明。しっかりと活動に参加する必要が生じ、我々夫婦には負担が大きすぎてとうとう音を上げてしまいました。

朝から夕方までの週末を野球させていただけるとは、なんというありがたいチームだと感謝していたのですが、それはすなわち、協力的なパパさんママさんの手厚いボランティアによる運営だったのです。
こちらがボランティアする側になったらきつくて即辞めるなど言語道断で情けないにもほどがあります。まったくあるまじき行為です。しかし、野球チームの活動が家庭不和の原因にもなっており、そのしわ寄せが子どもにまで及ぶ事態になったらそれこそ最悪です。

夫婦で話し合った結果、「パパとママには、ほかのみんなのパパさんママさんみたいにはできないんだよ、本当にごめんね」とうーちゃんに事情を説明。泣く泣く退会させることに。うーちゃん本人はチームが大好き。練習も大好きでどんどん上達しています。

イラスト:悲しそうなうーちゃん
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「本当にやめなきゃいけないの?」
悲しそうにうーちゃんがつぶやきました。そもそも入会を渋るうーちゃんに、強くすすめたのは我々でした。まったく申し訳ない。

●親のせいでうーちゃんが辞めることに…

地元チームを続けることができなくなっても、野球をやめてほしいわけではありません。運動習慣はとても大切だし、団体行動も大切です。
今回僕ら夫婦がチーム皆さんと活動できないことの大きな要因は、団体行動が大の苦手であることです。うーちゃんには、こんなふうには絶対になってほしくないのです。

地元チームのパパさんたちは、学生時代に野球部に所属していた人が大半で、本当に心から楽しんで子どもと野球をすることで充実した週末や休日を送っています。すばらしいことです。
早朝のグランド整備にユニフォームを着て集合。子どもたちを迎え、試合があるときは大きな黒いワゴンタイプの車に子どもと道具を乗せて、試合会場に運んでくださいます。試合の結果を分かち合って一喜一憂するのも楽しいことです。

僕は野球の経験がなくて、キャッチボールも下手です。今ではうーちゃんの方がずっと捕るのも投げるのも上手です。皆さんの前では変なフォームで投げるのが恥ずかしくてキャッチボールもできませんでした。

イラスト;大きな車の横の僕の軽自動車
大きな車の横の僕の軽自動車

僕の車は軽自動車で4人しか乗れません。5歳の妹のぽん子ちゃんをよく連れているので、うーちゃんを乗せるとよその子は一人しか乗せられません。