2023年4月28日よりディズニープラスで独占配信が始まった、映画『ピーター・パン&ウェンディ』。過去に舞台や映画・アニメーションとしても公開された名作を実写化した本作は、過去作品と見どころも感動ポイントも異なるそう。いちはやく試写を鑑賞した2組の親子は、どの部分にグッときた? ネタバレなしでレポートします。
親子で楽しめる!映画『ピーター・パン&ウェンディ』
今回、試写に参加してくれたのは、キレイな母ちゃん4期生の田口さん親子と3期生の山田さん親子の2組。
●優しくてかっこいい、主人公のピーター・パン
まずは、田口さん親子の感想から伺いました。息子の翔さんは、ピーター・パンと同じくらいの年頃。
翔さんは、映像化されたピーター・パンを観るのが初めてなのに対し、母親の幸子さんはディズニー・アニメーション『ピーター・パン』を観たことがあるのだとか。幸子さんは、実写ならではの迫力にビックリ!
「アニメーションは、色鮮やかでカラフルな世界が広がっていますよね。ネバーランドも色とりどりの夢の世界という感じでしたが、実写版だと随分イメージが違います。とくに迫ってくる映像のリアリティがすごい! 実写のファンタジー映画はこれまでも親子でよく観ていたため、いつもの気持ちで鑑賞を楽しめました」(幸子さん)
一方、テーマパークで『ピーター・パン』のアトラクションを楽しんだことはあるけれど、物語には初めて触れたという翔さん。実写映画を観た感想は?
「ピーター・パンとフック船長の関係性がよかったです。ピーター・パンの仲間を思いやる優しいところはもちろんだけど、戦うシーンもかっこいいと思いました。友情についても学ぶことがありました」(翔さん)
なお、ピーター・パンは永遠の少年として知られています。
そんなピーター・パンの気持ちを翔さんは、「大人になると面倒なことが増えるし、それは宿題をやるのがいやな気持ちにも少し似ているのかも?」と分析。ちなみに翔さん本人は、「(自分は)ピーター・パンのように大人になりたくないわけではないし、ずっと子どもでいたいわけではない」のだとか。
●実写版だから、登場人物の気持ちがよりリアルに感じられる
物語のなかで描かれる人間ドラマを自分事に置き換えて鑑賞しやすいのも、実写作品ならではの特長です。
田口さん一家は、父・母・長女(高3)・次女(高2)・長男(翔さん)という家族構成。これはウェンディの家と似たような家族構成で、そこも3人の子どもの母親である幸子さんにとっては、共感ポイントだったそう。
「家族構成がわが家と同じなのもあり、大人の気持ちも、子どもの気持ちもわかるウェンディに共感しました。うちの長女は高校生なので、末っ子(翔さん)とは、普段はあまり話さないのですが、ときどき映画の中のウェンディと同じように、弟たちとケンカすることもあります(笑)。でも、いざとなったらうちの長女も、ウェンディみたいに行動してくれるのかな…と想像しながら観ていました」(幸子さん)
一方、翔さんのいちばんの感動ポイントは、ピーター・パンとフック船長の対話シーンだったそうです。この部分は、物語の重要なシーンになりますので、ぜひ映画を鑑賞して確認してくださいね!
映画鑑賞を通して、親子で時間を共有できたのもよかったと、田口さん。
「この作品は、アニメーションとは違った映像美やリアリティがあり、大人も十分楽しめます。かといって子どもが観ても難しい内容ではありません。今日の私たちみたいに、親子で一緒に鑑賞したい映画だと思います」(幸子さん)
●パワフルなウェンディの行動力に共感!
そして、もう1組、試写に参加してくれたのが山田さん親子です。共に『ピーター・パン』のアニメーションを観たことがあるのだとか。実写版の『ピーター・パン&ウェンディ』を鑑賞した感想は?
まずは母親の沙織さん。『ピーター・パン&ウェンディ』に触れて、驚きがいくつもあったそうです。
「初期のアニメーションが発表されてから今年で70年も経つんですね。ピーター・パンとフック船長が長い間、いがみあっている理由が、今回の実写版で明らかになりました。なるほど! と、答え合わせができた気持ちです」(沙織さん)
実写版は、アニメーションとイメージが違うところも、新鮮な気分で鑑賞できる点だったと、長女の真菜さん。
「お気に入りのキャラクターはティンカー・ベルです。アニメーションと全然イメージが違っていて驚きました。登場人物の中でいちばん共感したのは、ウェンディです。海賊たちに立ち向かうところがよかったです」(真菜さん)
アニメーションを観た経験がある人にとっては、キャラクターもシーンも実写版ならではの描き方がされているので、新鮮な気持ちで観ることができます。
山田さん親子も、「ワニがすごかった!」、「ウェンディやタイガー・リリーが頼もしかった!」、「フック船長がかっこよかった!」など、従来のアニメーションとイメージが異なる部分をいくつも見つけては、その違いについて親子で話していました。
●アクシデントは人を成長させる。冒険は成長の物語
実写版は、それぞれの内面を掘り下げているのも見どころです。
物語のなかでは、大人、子どもに関わらず、成長することの意味について考えさせるシーンがたくさん描かれています。永遠の子どもであるピーター・パンも成長しないわけではありません。
「最初は、大人になりたくないと葛藤していた幼かったウェンディが、さまざまな困難にぶつかるなかで、仲間たちとの冒険を通して大人に成長していくところが印象的でした。人生における試練は、ピンチではなく、成長するチャンスなんだとつくづく実感しました。仲間たちとの交流を通して、あらゆる登場人物が成長していくところもよかったです。私の娘も、これから人生においてさまざまなことが降りかかると思います。この映画の登場人物同様、その中で多くのことを学んで、強く成長してくれたら…と願っています」(沙織さん)
また、母親の立場となった沙織さんは、ウェンディだけでなく、ウェンディの母親の気持ちにも共感できたそう。
「子どもは子どもで、家庭以外に自分の世界をつくって、どんどん外へ出ていきます。親は、子どもが困ったときは手を貸すくらいで、外に出てしまったら、子どもを信じることしかできません。子どもがある年齢になったら、大人は自分の子どもを信じ、静かに見守りながらも、手を離していくことも必要だな、と学びました」(沙織さん)
ちなみに、ウェンディ役のエヴァー・アンダーソンさんの実の母親は、『バイオハザード』などの出演で知られるミラ・ジョヴォヴィッチさんであることも話題のひとつです。
「ミラ・ジョヴォヴィッチさんなんですね…! そういえば顔立ちが似ていますね。アクションもうまいし。DNAすごい…って感じです。ウェンディもかわいかったし、フック船長役のジュード・ロウは渋くてカッコよかったです」(沙織さん)
なお、山田さんのお仕事はバレエ講師。真菜さんのバレエの先生でもあるそうです。親子揃ってバレエの技術を磨いている山田さん親子は、ウェンディの演技やアクションシーンに感心しきりの様子でした。
●親子で鑑賞したい!『ピーター・パン&ウェンディ』
ディズニーが手掛ける『ピーター・パン』の映画としては3作目となる、『ピーター・パン&ウェンディ』。
原作は、1904年イギリス・スコットランドの作家・ジェームス・マシュー・バリーによって発表された戯曲および小説。今回、配信される実写版『ピーター・パン&ウェンディ』は、ファンタジー作品ならではのワクワクやドキドキはそのままに、過去に発表されてきたアニメーションとは異なるストーリーで再構成されています。
おなじみのキャラクターが新たな装いやイメージで登場したり、実写ならではの迫力のある映像美が加わったりするほか、これまでに描かれなかったピーター・パンとフック船長の知られざる過去の関係がフォーカスされるなど、新鮮な見どころも満載です。
永遠の少年であるピーター・パンと、大人になることに戸惑いを抱えたウェンディが私たちに教えてくれるのは、自分の信念のためには、勇気をもって行動をすることの大切さです。
作品には、大人、子ども、大人でもない子どもでもないキャラクターが登場しますが、それぞれの目線から物語が描かれるため、鑑賞する人の立場によって感情移入するキャラクターが異なり、それぞれに違った思いや感想を巡らすことでしょう。
鑑賞後、親子の会話が増えること必至! 母の日や父の日に親子で観るのもおススメです!
【作品情報】
『ピーター・パン&ウェンディ』
原題:Peter Pan&Wendy
配信:ディズニープラスにて独占配信中
監督:デヴィッド・ロウリー
製作総指揮:アダム・ボルバ、トーマス・M・ハメル、トビー・ハルブルックス
製作:ジム・ウィテカー
脚本:デヴィッド・ロウリー、トビー・ハルブルックス
出演:ジュード・ロウ(フック船長)、アレクサンダー・モロニー(ピーター・パン)、エヴァー・アンダーソン(ウェンディ)、ヤラ・シャヒディ(ティンカー・ベル)、ほか
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