長く過ごすLDKの一部に、または隣接して、小さな畳コーナーがあると便利です。洗濯物をたたんだり、小さな子どもを寝かしたり、また、ゲスト用の寝室に応用も。小さな子どもを育てる日刊住まいライターも、ハウスメーカーで注文住宅を建てる際に、畳コーナーを採用することに。プリーツスクリーンで仕切れば、独立した部屋としての利用もOK。日々、便利だと感じている点について語ります。
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LDKの一角に3.6畳の畳コーナーのある間取りに
筆者は、妻と幼い息子の3人家族。2年半ほど前に、ハウスメーカーで延床面積38坪、総2階の注文住宅を建てました。ゴロンと寝転がれるスペースが欲しいと、1階のLDK一角に、3.6畳の畳コーナーを設けています。
畳コーナーは、15cmほどの小上がりにしています。それだけでも隣接するリビングやダイニングから、畳コーナーを空間的に隔てることはできています。
LDKとの仕切りには、引き戸ではなくプリーツスクリーンを採用しました。実際に使ってみると、メリットが多くて大満足。さっそく紹介しましょう。
サイズは自由自在!高さ調節もラクなプリーツスクリーン
プリーツスクリーンとは、ジャバラ状に折り目のついた生地でできていて、上下方向に折りたたむようにして持ち上げることができるもの。横にあるひもで、自分の好きな高さでとめることができます。
筆者の畳コーナーには、大小3種類のプリーツスクリーンを備えつけられています。リビング側、ダイニング側にある大きなスクリーンと、畳コーナーの一角にある木の格子部分からもれる光を、さえぎるためにつけた小さなスクリーンです。
このようにスクリーンのサイズを自由自在に変えられるのも、プリーツスクリーンのよいところです。
引き戸とは違い、たたみ込めば目立たない!
畳コーナーの仕切り方として、ほかには引き戸もあります。引き戸を閉めれば、畳コーナーという一角の空間が、和室のようなひとつの部屋になります。
筆者も最初は引き戸を考えました。しかし、引き戸を採用する上で大きな問題が。
筆者の家の畳コーナーは壁際につくられています。ですから、引き戸をつけようとしても、引き戸を収納するスペースが取れません。もしつけたら、引き戸が常に出っ張っている状態になってしまいます。
しかし、プリーツスクリーンであれば、収納するスペースの心配はほとんどナシ。プリーツスクリーンをたたみ込む少しのスペースを天井に確保すれば、目立つこともありません。
LDKの雰囲気を壊さず、畳との相性もバッチリ!
縦方向に収納できるものとして、プリーツスクリーンのほかにロールカーテンがあります。
もちろんロールカーテンもプリーツスクリーン同様、上下に昇降可能です。しかし、ロールカーテンの生地は、ビニールかファブリックのものがほとんど。畳コーナーという和の空間に使うには、ちょっと雰囲気が合いません。
一方でプリーツスクリーンは、和紙調の生地のバリエーションも多く、畳コーナーに合うものが容易に見つかります。
しかも、使わないときは天井付近に収納できるので、周囲のリビングやダイニングの洋風の雰囲気をジャマすることはありません。