家族が冷蔵庫にものを取りにきて、調理をする手を思わず止める…。日常にありがちなシーンです。半年ほど前にハウスメーカーで平屋の家を建てた日刊住まいライターは、調理用の食材を保存するメインの冷蔵庫はキッチンの奥に。子どもの飲み物やアイスなどを保存する冷蔵庫はパントリー内に置くことで、この問題を解決しました。パントリーに冷蔵庫を置くと、実際、ほかにもメリットが。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全9枚)料理中に子どもと動線がかぶらないキッチンにしたい
筆者は、夫と子ども3人(15歳、8歳、5歳)の5人家族。半年ほど前に住友林業の平屋を建てました。キッチンのプランでこだわったのは冷蔵庫の位置です。
以前住んでいた家では、冷蔵庫はコンロの後ろに。料理中に子どもが冷蔵庫に飲み物やアイスを取りにきて、「なんでこのタイミングで!?」と思うことがよくありました。
調理中は刃物や熱をもったものを扱うので、どうしても危ないタイミングというものがあるものです。そこで家づくりでは、安全・安心のためにも、冷蔵庫にくる子どもと動線がかぶらないようにするプランを考えました。
パントリーとキッチンに冷蔵庫を2つ置いて問題解決
わが家が採用したのはⅡ型キッチン。ダイニングテーブルと並べた対面部分にはシンクを。壁側にコンロがあり、その奥は行き止まりになっています。キッチンのいちばん奥に冷蔵庫、隣りはガスコンロ。冷蔵庫の向かいには食洗機もあります。
料理中以外でも、この場所で作業することが多い筆者。なので、子どもはできるだけ遠ざけたい。そこで、キッチン裏にあるパントリーにもう1台、冷蔵庫を置くことにしました。
これなら、ジュースやアイスを求める子どもの動線と、筆者がぶつかることがありません。
サブ冷蔵庫の中には、飲み物や調理不要の冷凍食品を
キッチンに置いてあるメイン冷蔵庫の中身は、おもに料理の材料や調味料。あとは、子どもに見られたくない内緒のお菓子やデザート類です。
パントリーに置いたセカンド冷蔵庫の中身は、おもに子どもの飲み物やアイス、子ども用のデザート類。さらに夫のお酒もここに。
大人の場合も、飲み物を取りに行くだけなら、パントリーの位置で十分だからです。そして、メイン冷蔵庫に入りきらなかったものの避難場所にもなっています。
また、セカンド冷蔵庫の冷凍庫には、調理の必要がない、レンジでチンしたら食べられる冷凍食品を常備しています。
冷凍食品は、キッチンの入り口の壁を隔てて背中合わせの位置にある、電子レンジでチンすればOK。これで家族が小腹をすかせたときも、キッチンの中まで入ってくることはありません。
逆に調理の必要がある、たとえば冷凍のフライドポテトなどは、メイン冷蔵庫の冷凍庫にしまってあります。