50代ともなると自分なりのルーティンができて新しいことが苦手になったり、狭い人間関係の中にこもって満足しがち。でもそんな50代こそ、これまでの自分を変えてみませんか。「これまでの自分とは違った選択をすることで、50歳での新発見を楽しんでいます」と教えてくれたのは、カウンセラー・エッセイストの若松美穂さんです。詳しく教えていただきました。

関連記事

50代からの時間の使い方。買い物、旅行、ひとり遊び…「あえて」を楽しむコツ

50代になって「私」を変える4つのコツ。家族や友達とのつき合い方も変わる

50代になり、体や暮らしの変化と共に、私が取り入れていることがあります。
それが、「これまでの自分とは異なる選択をすること」です。

慣れないことをするのですから、心地がいいことばかりではないのですが、結果として予想外の結果が訪れたり、「これでもいいんだ!」と気づくことがあり、50歳での新発見を楽しんでいます。
その体験をお伝えしたいと思います。

 

●1:簡単に誘いに乗ってみる

気軽に誘いに乗ってみる
気軽に誘いに乗ってみる※写真はイメージです(以下同様)
すべての画像を見る(全4枚)

だれかに誘われたら、知り合いがいなくても、もともと興味がなくても、出かけてみることにしています。
もちろん仕事や体力と相談して、余裕のあるときに…。

今つき合っている友達を大切に。加えて50代からは、「そのときだけ」の気楽なおつき合いも悪くないと思っています。

新しい場所は、多少気も使いますし、疲れないことはない。でも刺激が多く、頭も体も働いて、心地いい疲れでぐっすり眠ることができます。

なによりいつもの友達と会ったときに、話すことのできるネタが増えます。
実際行ってみると、いつもの仲間では聴くことのなかった話を聴くことができたり、知らないこと・場所・ものに出合うことができて、興味のあることの幅が広がっていることを感じます。

 

●2:次のもめごとを防ぐため、相手の気持を聞いてみる

話し合い

今は検索すればなんでも出てきます。でも目の前にいる人の気持ちは、検索しても出てこない。
体調不良や仕事で大きなストレスを抱えているなど、それぞれ事情はあると思いますが、毎日見ている家族でもすべてを察することはできなくて…。

もちろん、聞くタイミングや聞き方は大切ですから、選ぶことが必要でしょう。

先日、珍しく夫が怒っていました。私はイマイチなにに怒っているのかわからない。
時間をおいて聞いてみると、こちらは「迷惑をかけないよ」と気遣いで言ったつもりが、夫にしてみると「あなたには関係ないこと」と言われたように感じた様子。ズレが生じていました。

彼の言い分を聞いて「なるほど」と思うところがあればそうでないところもあり、夫も同様です。
お互い、歩み寄れるところと歩み寄れないところはありますが、「まぁいいか」ですませてしまうと、そのときにはラクでも、結果また似たようなことで嫌な気分にさせてしまうことも。

一方で相手の気持ちをきちんと聞くと理解できることがありますし、お互い対応を変えることができます。
「嫌なこと」を掘り下げるのは勇気がいることでもありますが、これからの良好な関係のために“あえて”聞くこともあります。