ポストが外にあると、新聞や郵便物を取りに行くのが面倒。とくに雨の日や風の強い日は気がめいります。そこで注目したいのが「埋め込みポスト」。5年前に注文住宅を建てた日刊住まいライターは、玄関に埋め込みポストを採用。その便利さを実感しています。家から一歩も出ずに郵便物を受け取れるだけでなく、不要な郵便物をため込まなくなる意外なメリットも。気になる断熱性能への影響とともに使い勝手を語ります。

玄関から見た埋め込みポスト
埋め込みポストの受け取り側の様子。インテリアとしてもおしゃれ!
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便利さ重視で採用した埋め込みポスト

夫と2歳になる娘と暮らす筆者は、地元の工務店で延床26坪の小さな2階建て住宅を建てました。わが家は、1階の玄関を入ると、扉を隔ててLDKや浴室・洗面などの水回りがある間取りです。

設計の際、筆者が玄関に埋め込みポストを取り入れたいと要望すると、設計士からは断熱性や気密性に影響するかもしれないと、あまりおすすめされませんでした。しかし便利さを捨てきれず、デメリットも承知のうえで採用することにしたのです。

 

既製品の扉をつけ替えてオリジナルポストに!

真鍮のつまみと木製扉の郵便取り出し口

当時、既製品の埋め込みポストは選択肢が少なく、好みのものがありませんでした。そこで、家の雰囲気に合うよう造作してもらうことに。といっても、大げさなことはしていません。既製品の埋め込みポストの室内側の取り出し口を、木製の扉につけ替えただけ。

真鍮のつまみを施主支給して、オリジナルの取り出し口が完成。ポストに見えないと、来客からも好評です。

 

郵棚受けは郵便物の一時置きにも

取り出し口をあけたところと棚受け

郵便物が床に落ちないようにつけた棚受けは、ぶつかっても痛くないように角を取った形になっています。ダイレクトメールなどはポストの中にたまりますが、厚みや重みのあるコンパクトな荷物は棚が受け止めてくれる仕様です。

 

棚受けと郵便物

たまりがちなダイレクトメールやチラシは棚を一時置きにして、気づいたときに選別します。出しておけば、いやでも目につくので不要な郵便物をため込むことがなくなりました。

 

パジャマのまま受け取りOK!天気が悪くても関係ない

外から見た埋め込みポスト

埋め込みポストの最大の魅力は、なんといってもパジャマのままでも郵便物を受け取れることです。寒い冬の朝も郵便を受け取るために着込まなくていいですし、体調が悪くて身なりに気をつかえないときも、ご近所の目を気にする必要がありません。

また玄関ポーチには屋根があるので、天候が悪くても大切なお知らせが濡れたり湿気たりしないのも利点です。