収納する際に、なにかとかさばる紙の本。買ったはいいけれど読まずに積んでしまっている、また読むのではないかと思ってなかなか手放せない…なんてことはありませんか? ここでは、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせた、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さん(現在60代)に、本を手放しやすくなる考え方を教えてもらいました。

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本の手放し方
本を手放しやすくなる考え方(※写真はイメージです。以下同)
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年々、電子書籍で本を読む人が増えていますが、50代以降の方は、昔買った紙の本をたくさん持っているかもしれません。本がありすぎると、場所を取って大変ですよね?
整理したいと思っていても、本好きだと、愛着を感じて手放すのに苦労するものです。そんな方のために、本を手放しやすくなる考え方を7つ紹介します。

 

●1.一度に読める本は1冊だけ

読書

どんなにたくさん本があっても、一度に読めるのは1冊だけです。今この瞬間に本は1冊あれば読書を楽しむことができるので、読む本がなくなったときのためのバックアップをそんなに用意する必要はないと考えてください。

未読本がたくさんあるなら、しばらく本を買うのを控え、手持ちの本を1冊ずつ読み、読み終わったら手放すことを心がけてみては? 本を大量に所有しなくても十分楽しいとわかるでしょう。

●2.本を「読む」と「買う」は違う

本屋

私も読書好きでかつては、積ん読本がたくさんありました。私は「読みたいから」というより「買いたいから」本を買っていたと思います。もし本当に読みたくて買ったのなら、すぐに読んでいるはずですよね。

「ベストセラーだから」「読むと、教養がつきそうだから」「読んでおいたほうがよさそうだから」「あの人がおすすめしていたから」。こんな理由で買う本は、たぶん、買いたいから買った本です。そうした本は、買った時点で役目を終えているので手放しても大丈夫ですよ。

●3.本を「読む」と「所有する」は違う

図書館

本が好きな人の中には、本を読むのが好きな人と、本を所有することが好きな人、その両方の人がいると思います。

所有するのが好きな人は、コレクターですが、もし本当にコレクションしたいなら、「私は本を買い集め、家にたくさん並べておくのが好きな収集家なのだ」と自覚しておいてください。本の収集は、場所、時間、お金、手間を要する活動なので、覚悟して取り組む必要があります。

単に本を読むのが好きなだけなら、所有する必要はありません。図書館や知人から借りて読めばいいし、オーディオブックで聞いてもいいのです。

●4.読書体験は自分の中に残っている

読了した本をまだ持っているとしたら、読んだ内容を忘れたくないとか、読んだことを完全に自分のものにしたいという気持ちがあるからかもしれません。

私は、読んだ本の中身は忘れても大丈夫だと考えています。というか、普通ほぼ忘れますよね。読書は旅と似ていて、一度体験できれば、それで十分ではないでしょうか? その体験は、脳内になんらかの形で残っているので、本そのものは手放しても、問題ありません。