年齢を重ねてからも日々を明るく過ごすためには、自分の「いま」を楽しむことが大切です。それは、暮らしだけではなくファッションにも当てはまること。

ここでは、好評発売中の『別冊天然生活 きょう・のち・あした 歳を重ねて楽しむ暮らし』(扶桑社刊)より、神戸・六甲「MORIS」森脇ひろみさんの着こなしルールをご紹介します。

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74歳女性のコーデ
森脇ひろみさん
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子どものころから「服が大好き」という、森脇ひろみさん。74歳になったいまも日々、娘の今日子さんが営む暮らしの道具や器のお店「MORIS」に立っています。すらりと長身で、髪はきりっと短く、甘さを抑えたマニッシュなスタイルがお似合いです。

「くだけた着こなしより、きちっとしたスタイルが好きなんです。白シャツとパンツは定番、ジャケットにベストを合わせることも多いです。やわらかいものが着たいときはワンピース。襟を立てて着るポロシャツも好きで、久しぶりに青色が着たいんです」

好きなものが変わらないから、長年愛用しているものばかり。ダブルのジャケットはオーダーメイドの仕立て屋さんに好きな生地を渡し、好きな形に仕立ててもらったものです。

「お仕立てといっても特別なものでなく、上質な生地が手頃に手に入ったときにお願いするので、むしろリーズナブルなんです。形も大事だけれど、それ以上に生地が大事。生地によって印象が変わりますから、いい生地あってこそ」

丈や襟ぐりなどを体形に合わせて調整してもらえるのもいいところ。歩きやすいから足元はスニーカー。ほどよく力が抜けて、品よくスマート。いいものを知る、大人の着こなしです。

 

●色数を抑えてすっきり

74歳モノクロコーデ

ボーダーも森脇さんの着こなしの定番。黒のジャケットと白のパンツに合わせてシックな装いに。シンプルな着こなしだからこそ、小さなハートのブローチもおしゃれに映えます。

ジャケットは「コム デ ギャルソン」。「着なくなったからよかったら」とお客さまから譲り受けたそう。「コロナ禍で窓をあけていることが多くなったので、ジャケットは重宝します」