漫画家の大町テラスさんは、コロナ禍の2021年に39歳で出産を体験。初のコミックエッセイ『ハラがへっては育児はできぬ』(秋田書店)では、そんな妊娠・出産、コロナ禍中の子育て経験を、おいしそうな食事の描写とともに綴っています。

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『ハラがへっては育児はできぬ』大町テラスさんインタビュー

大町テラスさん
大町テラスさん
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インタビュー前編では、おもにコロナ禍の妊娠出産について伺いました。この後編では、2歳になったお子さんとの暮らしや、家事や収納など、暮らしまわりのことを詳しく伺います。

 

●大人が楽しくいるためにも、インテリアは我慢しないようにしています

ワンオペ時のリアルな食卓
ワンオペ時のリアルな食卓

――2021年1月に出産されたお子さんも、今や2歳に。赤ちゃんの頃に比べると、動きも激しくなり、主張が出てくる年頃ですが、どうやって過ごされていますか?

大町さん(以下、大町):料理に関していえば、“最大の息抜きかつ趣味”なので、楽しみながらやっています。ただ子どもが、キッチンに興味津々で、どうしても調理中に側へやってくるんですよね。危なくないように「今はテレビ見ててー」と言っていますが、やっぱりちょこちょこ来る(笑)。
とにかく私がなにをしているのか気になるようなので、余裕があるときは一緒にピーラーで野菜の皮をむいたり、調理過程を見てもらうようにしています。子どもは食わず嫌いが激しい時期なのですが、どうやってつくっているのか見せることで、ごはんに興味をもってくれたらいいなと思っています。

キッチンバサミを活用
キッチンバサミを活用

また、素早く料理するために、キッチンバサミを多用するようになりました。子どもが食べやすいように食材を細かくできるし、包丁を使わずに野菜やお肉もカットできます。鍋の上で材料を切ってしまえばまな板も不要なので、とても便利です。外出時にも持ち歩いていて、外でご飯を食べるときにも、子どもサイズにカットできるので重宝しています。

離乳食を始めたころ
離乳食を始めたころ

――実際の食卓の写真を拝見すると、おいしそうな料理とともに、すてきな器に目がいきます。

大町:子どもが小さいうちは、プラスチック製のお皿のほうが壊れにくくていいのかもしれないですが、料理好き、器好きの自分のテンションをあげたいので、食器はあえて大人の趣味のものを使っています。離乳食を始めたときも、やる気を出すために、かわいい豆皿を買いそろえて。でも、子どもにダメにされることも多いです。うっかり置きっぱなしにしていた益子焼の器を、子どもにテーブルからバーンと落とされて割られたときはショックでしたけど(笑)、それも金継ぎして使ったり。親が納得していればいいのかなと思っています。