ESSE本誌で連載中の『ドルオタが行く!』のこぼれ話をESSEonlineでご紹介! 4月号に登場してくれたのは、2019年に俳優デビューし、同年『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のカナロ/リュウソウゴールドで注目を集めた兵頭功海さん。現在は、人気韓国ドラマのリメイクで話題のドラマ『ブルーバースデー』に出演中。今後も主演映画『消せない記憶』や配信ドラマの公開が控えるなど、出演作が目白押しのネクストブレイク俳優です。

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兵頭功海さんにインタビュー。「セリフには、愛情や悲しみをたすよう心がけています」

兵頭功海さん
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クールなルックスと人懐っこい性格のギャップが魅力の兵頭さんに、ドラマ『ブルーバースデー』の撮影裏話や憧れの俳優のことから、休日の過ごし方、毎日のルーティンなど24歳のプライベートも、たっぷり伺いました。

●芸能人になるために、「とりあえず竹下通りに行きました」

Q1.芸能界入りを目指して、高校卒業後すぐに故郷の福岡から上京する際に、ご両親の反対はなかったですか?

「母親に『俺、東京に行こうかな?』って冗談半分で話したら、『家事もなにもできないんだから、ひとり暮らしをして東京でもまれてき~や』と言われて。そのひと言に背中を押され、上京しました。母には『竹下通りを歩いてスカウトされなかったら芸能人になるなんて無理だよ』とも言われていたので、まず竹下通りを歩きました(笑)。田舎者っていうのがすぐにバレたんでしょうね。数社の芸能事務所から声をかけていただいたんです。でも、そんなに声をかけられると思わなかったから、『きっと、だれでもスカウトされるんだ』と逆に不信感を抱いてしまって。

そのあと、売れている有名人を調べたら皆さん“○○ボーイ”やコンテスト出身の人が多いと気づき、『よし! でかいオーディションを受けて、グランプリをとるぞ!』と決めました。映画に出たかったので、ツイッターで見つけた『NEW CINEMA PROJECT』に、当時バイトしていた焼肉屋の友達に自己紹介動画を撮影してもらって、締め切りギリギリに応募。そのコンテストでグランプリをいただけて。母に電話で『グランプリとった! 映画に出る!』と報告したら、すごく喜んでくれましたね」

Q2.現在放送中のドラマ『ブルーバースデー』は、人気韓国ドラマのリメイクということでも注目されています。主人公の男女ふたりが27歳の現在と10年前の17歳の高校時代を行き来しながら運命を紡ぐ、タイムリープ・サスペンス・ラブストーリー。兵頭さんが思うこのドラマの魅力を教えてください

「タイムリープものですけど、意外と現実離れしていないと思います。過去を変えられるんだったらやり直したいって、だれもが願うことだし、人間の感情がとても大事なドラマだなと感じています。このドラマは、主人公のひとり、蒼馬准(鶴房汐恩〈JO1〉)が亡くなってしまうというストーリーから始まり、話が進むごことにその死の真相が少しずつ明らかになっていきます。この謎解きのようなストーリーが僕は好きなんです。

あと、サスペンスといってもヒロインの尾崎花鈴(松井愛莉)と准の高校時代の思い出のシーンはキュンキュンするラブストーリーとして描かれているので、あっという間の30分だと思います」

Q3.兵頭さんが演じている木村晋介は、主人公の准に対して嫌な態度をとる悪役的な役柄ですが、役づくりで大切にしていることは?

「原作の韓国版を見たときは、『木村ってこんな役なの!?』とびっくりしました。なんだか濃い人物だなと(笑)。木村は弱くて繊細な心をもっていて、主人公に対して裏切られたわけでもないのに、勝手に裏切られたような気持ちをもっている。感情を捻じ曲げた形でしか表せない人物で。僕のなかにはないかなと思いました。

でも、御法川(修)監督が僕の過去のインタビュー記事を読んだうえで、『兵頭くん自身にも、木村の少し弱い繊細な部分って密かにあるんじゃないかと思う』と教えてくれたんです。そこで気づきがあり、じつは意外とだれにでもある部分なのかもしれないと、役に対するとらえ方が変わりました。

監督の指示で、木村のひとつひとつのセリフには、愛情とか悲しみをたすよう心がけています。木村はもちろんひどいけれど、視聴者の方に共感してもらえるような“悲しい人”でいたい。演じがいがありますし、感情表現は難しいですが学びが多いです。御法川監督との出会いはすごく大きいですね。ドラマの後半では木村が物語を動かすキーマンになってくると思うので、是非注目を!」