マンションや戸建て住宅を購入する際、確認がたりず後悔するのは避けたいもの。とはいえ意外に見落とてしまいがちなポイントがあります。3年前にリフォームずみのマンションを購入した日刊住まいライターは、トイレの位置、収納、窓から見える家の3つをしっかり確認せず後悔することに。詳しくレポートします。

LDKに近いトイレ
LDKとトイレが近すぎる間取りだと、使用中の音が気になることも。来客時は気まずい
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購入したのは築20年のリフォームずみマンション

筆者は夫婦と2歳児1人の3人家族。3年前に築20年のリフォームずみのマンションを購入しました。

購入した当初は、パーフェクトな物件とまでは言えなくとも、価格や立地、間取りは納得の行くものに出会えた…と思っていました。しかし住み始めてみると、気になるところが出てきました。

そのなかでも、「次に家を買うことがあれば、これは絶対に避けたい」と決意している3つのことを紹介します。

 

後悔ポイント1.LDKと近すぎるトイレ

間取り図

住み始めて納得いかない部分も、あとから工夫して変えていけばいいと考えていた筆者。しかしそれが難しいのが、水回りの位置です。

実行しようとすれば、もちろん大がかりな工事が必要となります。上の間取り図のように、わが家のトイレはLDKのすぐ近く。どの部屋からもアクセスはいいのですが、いかんせん使用中の音が気になります。

 

トイレのドア

こちらがリビングから見えるトイレのドア(写真左)です。

じつは家を購入する際、リフォーム前の状態で内覧を行いました。そのときはトイレとLDKを隔てる位置にドアがあったのですが、なぜかリフォーム時に場所が変わりトイレがリビング側に。

もちろんそれを知らずに購入したわけではなく、このような変更が行われることがわかる間取り図も受け取っていました。しかし、それを夫婦ともに気にすることなく、スルーしてしまったのです。

やはりいちばん困るのは来客時。「使用時の音がこちらに聞こえるかもしれないから、事前に水を流すといいよ」なんてお声がけするのも気まずいもの。次に家を買うならば、いちばん最初にトイレの位置を確認しようと心に決めています。

 

後悔ポイント2.部屋の広さのわりに収納が少ない

わが家はちょうど50㎡の2LDK。リビング・寝室・在宅勤務などの作業部屋という使い方をしています。

夫婦と2歳児で暮らすには、「狭いというほどではないけど余裕もない」という程度の広さです。しかし、住み始めてみると、収納の少なさに不便を感じることに。

 

リビングの収納

玄関回りの収納以外では、なんと収納が2か所しかありません。まずリビング横の洋室に、この収納が1つ(写真は引き渡し当時のもの)。

 

寝室の収納

そして、寝室に、リビングの半分ほどのサイズのクローゼットが1つ。

これ以外には、玄関の両サイドにシューズボックスがついていますが、どちらも幅は狭め。

正直これでは、家族の服や布団を収納すると目一杯。シューズボックスを含めすべての収納はパンパンで余裕がありません。

もし、リビングやキッチンエリアにあと少しでも収納があれば、アイロンや掃除用具といった生活用品や、よく使う書類関係をなんかを片づけられたのに…。

住み始めてから徐々にものはあふれてゆき、ハンガーラック2つと、キッチンの棚を2つ買い足しました。備えつけの収納がないということは、すなわち収納家具が必要になるということを痛感しました。

既存の収納に収まるものの量に調整できる、収納家具を置いても余裕がある、という場合は問題ないかもしれません。しかし、部屋の面積は許容範囲ギリギリ、そのうえ収納が少ないとなると、収納家具を買い足したときに部屋が想定外の狭さになります。

家の面積や部屋の数と収納のバランスを見極めて選ばなくては…というのも、次回家を購入する際には気をつけたいことのひとつです。