妻の父が建てたRC造3階建て二世帯住宅の、3階部分をリノベーションした事例です。住まい手は30代夫婦と男の子2人。オフィス家具に関する仕事をしている夫は、これまで集めてきた家具を家の主役にしたいと希望。でき上がったのは、名作家具が映える広いリビングダイニングです。玄関ホールの先には、回遊性のあるユーティリティもあります。オープンだけどプライバシーも守られていて、家事も育児もラクな間取り。ぜひ参考に。
すべての画像を見る(全16枚)上質な家具が映える暮らしやすい住まいに
●この家のプロフィール
- Fさんの家 神奈川県
・家族構成:夫30代 妻30代 長男6歳 二男1歳
・築年数:27年(1995年築)
・リノベーション面積:91.00㎡
・設計:設計:+Marchitects(プラスエム・アーキテクツ)
USMハラーのキャビネットやフリッツ・ハンセンのダイニングテーブル、イスなど、上質な家具が映えるすっきりとしたLDKが印象的なFさんの住まい。
玄関ホールから続く場所に設けたオープンなワークスペースは、「腰を落ち着けて仕事をしたいときなどに使っています」と夫。上部の飾り棚には、夫婦で少しずつ集めていたガラスの鳥の置物「イッタラバード」を飾っています。
妻が子ども時代を過ごしたこの家に、Fさん一家が移り住んできたのは2年前。妻の父がこだわって建てたRC造3階建ての注文住宅で、その3階をリノベーションしました。以前は妻の両親と祖父母が二世帯で暮らしていましたが、家族構成の変化にともない、空き家になった3階にFさん一家が住むことに。
リノベの依頼先をリサーチをしていくうちに、偶然マッチングサイトの「リノベりす」で、碧山美樹さんが代表を務めるプラスエム・アーキテクツの事例を見つけ、シンプルなデザインにひかれて相談してみることにしました。
「他社からもいくつかプランを提案してもらっていましたが、碧山さんのプランが私たちにとっていちばん魅力的でした。主婦目線、デザインと機能性の両立とはこういうことか、と感じました」と妻は言います。
夫婦ともにさまざまな場面で活用しているユーティリティスペース。妻は洗濯物をたたんだり、ちょっとしたパソコン作業をしたり。
夫婦で立つことも多い広々としたキッチン。カウンターのおかげで回遊動線が生まれ、お互いにストレスなく作業ができています。
このカウンターは、ソファに座ったときに美しく見えるよう、キッチンと同じ高さにオーダーしました。
電子レンジやゴミ箱など、生活感の出やすいものはすべて引き戸の中の収納に。おかげでキッチンもダイニングもすっきり!