築19年、63㎡の2LDKのマンションに住む50代の夫婦が、「ペットと一緒に過ごす場所」と「ペットは立ち入りNGな場所」を明確に分けるためにリノベーションした事例です。「洋服をたたまなくていいウォークインクローゼット」「収納スペースが充実したテレワークスペース」など、参考にしたい見どころたっぷり。
すべての画像を見る(全18枚)「ペットOK」と「ペットNG」の場所を分ける
●この家のプロフィール
- Yさんの家 東京都
・家族構成:夫55歳 妻52歳
・築年数:19年(2003年築)
・専有面積:62.90㎡
・工事費:1360万円(税・設計料込み)
・設計・施工:インテリックス空間設計
下町らしい周辺環境が気に入り、東京の西エリアの社宅から東エリアの新築マンションに移り住んだYさん夫妻。動物好きで、それまでもウサギやカメを飼っていました。活動的なネコと暮らすようになると、壁のクロスが傷み始め、「柴犬のきなこが来てからは、完全にボロボロになりました(笑)」と夫。
入居から時間が経過して設備や収納に使いにくさも感じるようになり、間取りも内装も一新すべくリノベーションを行うことに。「ペットと一緒に過ごす場所」と「ペットは立ち入らない場所」を明確に分けたいという希望をベースに、人もペットもストレスなく過ごせる住まいをめざしてプランニングを進めました。
●キッチンに扉をつけてペットの出入りを防止
リノベ前に使っていた市販のペット用ゲートは、微妙にサイズが合わず見た目もいまいち。大工さんによる造作扉はリビングダイニング側がキッチンパネル貼りで、汚れに強く空間に溶け込むデザインがお気に入り。
●ゴチャつきがちなAV機器をスッキリと!
愛犬がテレビ台の引き出しを難なくあけてしまうことから、テレビ台不要の暮らしを希望。LDKと寝室の間仕切り壁をテレビの壁かけにも活用して、いたずらできない高い場所にAV機器の定位置を設けました。
●二重サッシで結露を解決。静かな環境も手に入った
「リノベ前は結露がすごかったので、絶対にインナーサッシをつけたかったんです」と妻。設置後は結露が解消されただけでなく、外からの騒音はほぼゼロに。リノベ中の仮住まい先が線路のそばだったため、より静かに感じるそう。
●キッチンパネルで壁の汚れを予防!
歴代のペットたちにクロスを傷つけられてしまった経験から、リビングダイニングと寝室の壁はキッチンパネルを腰壁風に施工。クロスのように破れる心配がなく、汚れたらサッとふくだけなので、人もペットもNOストレス!