子育てがひと段落し、せっかくできた時間を自分のために使ってみませんか? 自分時間を楽しむコツを、50代になったカウンセラー、エッセイストの若松美穂さんが教えてくれました。
子育てがひと段落した50代。「自分時間にやりたいこと」5つ
カウンセラーをしていて感じることは、せっかくできた時間を「悩むこと」や「必要以上に考える時間」に使うのはもったいないということ。
なにか行動を起こし、自分ができることで時間を埋めると、悩む時間を減らすことにつながると感じます。
ここでは、子育てが終わり、自由時間、自分時間が増えた私がしていることを書いてみようと思います。
●1:キープする食材を減らし、わかりやすく暮らす
時間に余裕があるということは、買い物時間を減らす必要もないということ。
ときに買い物すら、よい散歩になることがあります。だから以前の様に、食材を家に大量にキープする必要はありません。
なくなる直前に買いに行く。必要なときに買いに行けばいいと考え、家にものを“ためる”ことをやめています。
必要最低限の食材はコンビニにも置いていますし、ネット注文なら、翌日配達も可能です。
私はゲームをするように、今ある食材をほぼほぼ最後まで使いきることを楽しんでいます。そこからの買い物も楽しいものです。
●2:あえて時間をかけて移動する
時間をかけるというとなにやら特別なことのようですが、私の場合小さなことから始めています。急がず慌てず、“ゆっくり”や“ゆとり”を楽しむ気持ちです。
たとえば以前は「食事の用意をしなくちゃ!」「家族がいるから」と帰宅を急いでいましたが、今はその必要がない日の方が多い、という贅沢。
数年前、私よりひと足先に子育てを終えた先輩ママが教えてくれました。
時間ができた夫との旅行は新幹線を利用せず、都心から四国など、あえて時間をかけてクルマで遠出。または普通電車を乗り継いで目的地まで行っているのだと。
景色や会話を楽しみ、そのときの気分で行動を変えられるから楽しいと伺い、教えてもらったこちらの方がワクワクしたのを覚えています。
私も以前は時間優先で、並ぶことを避けていたけれど、今は食べたいものが売っているお店に並ぶことも。
仕事で新幹線を利用するときには、あえて停車駅が多い(時間がかかる)列車を選ぶこともあります。
また、新幹線で行った方が早くても、のんびりクルマで出かけたりもして。
出かける時間に追われないのと、いつもとは異なる景色が楽しいです。
自転車を使う、ひと駅分歩く、あえて階段を使うなども、気力体力づくりに役に立つかもしれません。
こちらは仕事で東北に行く際、ゆっくりめの東北新幹線“やまびこ”に乗ると停まる「白石蔵王駅」から見える雪山。思わず深呼吸をしたくなる景色です。
●3:一人時間を楽しむ
若い頃は、だれかと共に居ることが“楽しい”や“幸せ”の理由のひとつでした。
でも年齢を重ねるうちに、一人時間も楽しいと感じます。選択も決定も、立ち止まる、進む、寝る、動くも自分の自由。
その日の気分で行きたいところ、食べたいもの、見たいものは自分の心に従います。最近は、お客様に教えてもらった顔や頭の鍼治療に、ひとり出かけています。
新しい場所に行くと、ついでにその周辺も散策する私。おかげで、発見や楽しみ、おいしいもの、話題が増えています。