物価の上昇が顕著になっている昨今。特に輸入される食材は、ますます高くなっています。そこで改めて見直したいのがお米。なんと国内の自給率はほぼ100%です。安全・安心で、いつでもおいしく食べられるお米の魅力を紹介します。
お米を積極的に食べたい理由はこんなにあった!
●お米は持続可能な未来に貢献できる食料です
私たちが口にしている食べ物。これらは日本国内での生産力強化はもちろんのこと、海外からの輸入をスムーズに行ったり、万が一に備えて備蓄をすることも必要です。食料を安全・安定的に確保することを「食料安全保障」といいます。
ところが近年では、国外の政治状況や世界的な人口の拡大、気候変動などの影響を受けて、輸入される食べ物を「これから先もどうやって安定的に、そして安全に確保するのか?」ということが問題になってきました。
そこで改めて見直したいのが、お米の存在です。稲作(米づくり)は、日本列島では縄文時代後期から始まったとも言われています。以来、お米は日本人の健康を守るとともに、文化や経済、地域社会の発展の源としても、私たちの暮らしに寄り添い続けてきました。
石川県輪島市にある、棚田・白米(しろよね)千枚田。小さな田が重なり、幾何学模様を描くような姿が特徴的で、「日本の棚田百選」や「国指定文化財名勝」にも指定されています。最小の田は50cm四方程度。農業機械が入れないため、今でも地元にお住まいの方や、ボランティアの方々により、手で田植えや稲刈りが行われています。
親子で訪れ、米づくりのすばらしさや、米がつくる持続可能な社会を感じるのにおすすめのスポットです。
●食料自給率は、1日1口多くのお米を食べれば1%UP
21世紀になった今も、お米はその大多数が国内でつくられています。とはいえ、耕作放棄地の増加などの問題にも直面しています。
そして「私たちの食べ物をどうやって確保していくのか?」という声が高まるなかで、これからも安全で楽しい食卓を守り続けていく方法のひとつが、まずはお米を食べること! 国内の食料自給率は、国民全員が1日1口多くのお米を食べれば1%UPするという試算もあるのです。
国内の食料自給率が上がれば、輸入食品の高騰や、不安定な供給に対しての備えにもなります。そしてお米をつくる人の数も増え、放棄されてしまった耕作地や、米づくりを中心としてきた地域社会の活性化にもつながっていきます。
お米を食べることは私たちの食の未来をつくり、守ることになるのです。
●お米=太るは間違い。タンパク質も充分に摂れる!
ここで気になるのは「お米って太るのでは?」というイメージですが、これは大きな勘違い。糖質は体内でエネルギーに変わる重要な栄養素で、生命の維持になくてはならないもの。人が太ったりやせたりするのは、エネルギーの摂取と消費のバランスが取れていないことで起こるものであり、糖質だから太るということではありません。
摂取エネルギーが消費量よりも多ければ、脂肪として体に蓄積されやすくなります。重要なのは、摂取エネルギーと代謝量のバランスです。
そしてじつはお米の中には、タンパク質もバランスよく含まれています。さらに粒状のお米は腹持ちがよく、間食を防いでくれる効果もある…と、お米は、私たちの健康&美容にいいことだらけ!
仕事、家事、子育てで頭と体を使い、忙しく活動するESSE読者の世代、そして次世代を担う子供たちの脳と体づくりにとって、お米は必要な栄養素を、効率よく摂れるのです。
ESSE編集部員も、こんなふうに食べています!
1食につき「お米を6割、おかずを4割」の献立が、日々を元気に過ごすための理想の献立。ESSE編集部メンバーも、日々の暮らしのなかで、積極的にお米を取り入れています!
●レンジで温められる、一人用のおひつ
「伊賀焼の『レンジで加熱できるおひつ』を愛用しています。冷蔵するとどうしても味が落ちるのが気になっていましたが、これを使うと炊き立てみたいな味に!」(F)
●朝食にお役立ち!冷凍おにぎり
「中学生の娘の朝ごはん用に、おにぎりをたくさんつくって、冷凍保存しています。鮭やわかめなど、いろんな味をつくって、気分に合わせて食べられる工夫を」(N)
●時短になる!鍋で炊飯
「鍋でご飯を炊くようになりました。難しそうなイメージだったけど、やってみたら意外と簡単! 白米に玄米を少し混ぜるのがお気に入り」(M)
●ご飯に欠かせない、愛用のふりかけ
「わが家は私も娘もふりかけが大好き(熊本出身なのですが、熊本はふりかけ消費量が多いそうです)。最近お気に入りなのが、『風雅』のかつおふりかけです」(Y)
自分と地球を健やかに。お米のことをもっと知ろう!
お米を食べることは、私たちの健康を守り、高めてくれるのはもちろん、社会の安定、地球環境の保全、地域社会の活性化、そして就業の機会を創り出すなど、持続可能な世の中を生み出していくことにもつながります。
自宅で簡単に調理でき、さまざまなアレンジが可能なお米は、私たちの想像以上に、すばらしい可能性を秘めた食料です。
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