オープンなキッチンレイアウトを採用する際に、気になるのが油汚れとその掃除の手間です。コンロ前に壁をつくらず、手元だけは隠せる対面式のオープンキッチンを採用した日刊住まいライターが、5年間実際に使った様子を語ります。あわせて、日頃の掃除の様子、また、油はねを防ぐ工夫も。

コンロ前に壁のないオープンなキッチン
オープンなキッチンは開放的。でもやっばり気になるのが油汚れ
すべての画像を見る(全7枚)

 

対面式オープンタイプのキッチンを採用した理由

5年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた筆者。「キッチンはなるべく開放感のあるつくりにしたい」という希望があったので、油はねの汚れが気になったものの、コンロ前には壁をつくらないことにしました。

 

手元が隠せるタイプのキッチン

ただ手元は隠したかったので、ハウスメーカーの担当者からの提案で、腰壁をつくることに。腰壁があることで、キッチンの前に少し立ち上がりができています。おかげで、作業スペースやシンクが、ダイニング側からは丸見えになりくいというメリットが。

 

キッチンの立ち上がりを15㎝に設定

ちなみに「立ち上がり」とは、キッチン天板よりも少しだけ高さのある部分(写真矢印)のこと。ハウスメーカーの担当者からは「20㎝から30㎝ぐらいの立ち上がりを採用する方が多い」とアドバイスされましたが、わが家は15㎝ほどの高さにしました。

その理由は、プランニング中にキッチンのショールームに行った際、30㎝の立ち上がりのあるキッチンを見て、自分には高いと感じたから。そこで、立ち上がりを少し低めにして、圧迫感を抑えてもらいました。

 

キッチンの前に壁がないと油汚れはひどい?

キッチンの天板と床

実際に5年ほど暮らしてみて感じているのは、「壁があってもなくても、油はさまざまな場所に飛ぶので、調理後にすぐふけばそれほど問題ない」ということ。

油をたくさん使う料理をするときは、どうしてもキッチン回りは汚れやすいもの。汚れる場所というのは、コンロ前だけではありません。筆者が調理中に立っている床部分やキッチン横の壁にも、油の跡がポツポツとつきます。

 

調理後にすぐ油汚れを拭く

油汚れをそのままにしておくと、汚れが頑固になって落としにくくなるもの。調理後はなるべくすぐふくようにしています。すぐに対応しておけば、軽い汚れは落としやすく、短時間でふき終わります。

家づくりのプランニングをしているときは、「コンロ前に壁がないと、掃除が大変になるのでは?」と心配していました。でも今のところ、壁がなくても大きな負担にはなっていません。

むしろコンロ前に壁がないと、来客時などにキッチンが目につきやすいので、よりきれいに維持しようと思えるようになりました。