60代からの心地いい暮らしのヒント。今回は、遺品整理の方法や手放し方をお送りします。YouTubeチャンネル「60歳からの幸せライフ」が人気のライフさんが、義実家の片づけをした経験を教えていただきました。
すべての画像を見る(全5枚)住む人がいなくなった家の片づけのコツと、手放し方
関東に住む62歳の専業主婦、ライフさん。YouTube「60歳からの幸せライフ」では、60代のシンプルな暮らし術を発信しています。
ライフさん夫婦の義両親は3年前に他界。義実家には住む人はいなくなってしまいました。親族で話し合った結果、ライフさん夫婦が片づけをすることに。
ライフさんは、自分の家の片づけが大好きです。しかし義両親の家の片づけとなると「どうしよう」とはじめのうちは途方に暮れたそうです。それでも片づけを進めるうちに、コツをつかみました。
●1:普段の片づけと同じ。明らかに捨てられるものから手放していく
「家の中には故人の思いが詰まったものから、壊れたものまでありとあらゆるものがあります。まずはチラシや雑誌など、普段の片づけでも明らかに捨てられるものから手放していくといいかもしれません」とライフさん。
「最初から、ひとつひとつのものを残すか手放すかを考えていると、疲れてしまいます」
小さい部屋から取り掛かり、徐々に大きい部屋に着手していくのもポイントだそうです。
●2:食器セットの中から、使いきれる分だけを残す
義実家には、思い出が詰まったものがたくさんありました。とくに食器類が多かったそうです。
夫婦で話し合い「できるだけ両親が遺したものを使おう。きっと義両親が喜んでくれて、それがいい供養になるだろうから」という結論に至りました。
しかしライフさんの家に置き場がないなどの理由もあり、すべての品を使うことは現実的ではありません。残すものを厳選するために、まず欠けた食器、着古した衣服などの傷んでいるものを手放しました。
大勢で使うことを想定してつくられた、5客組の食器セットや20枚の茶托、直径30cmの大皿なども出てきました。夫婦だけで住むライフさんは、自分たちだけで使い切きれる分だけを残し、それ以外は手放すことに。
その結果、普段の生活で活かせる器を引き継ぐことができ、気持ちもすっきり。
●3:使用用途を変えてみると、部屋になじむことも
元の使用用途を変えることで、使い続けられたものもあったと言います。たとえば、大皿はリモコン置きとして利用。リビングで使う4つのリモコンを、まとめて置くことができました。
ほかにも救急箱を小物入れにしたり、照明つきの飾り棚を本棚にして使い続けています。