パンの値上がりが止まらないけれど、手づくりは面倒そう…。そんな人に朗報です! 材料も手間も最小限の「ズボラパン」なら心配ごとを一挙に解決。初めての人やズボラさんでも失敗なくつくれる、とにかく簡単なパンを、パン教室やショップなどを展開する「日々のパン」を主宰する吉永麻衣子さんが教えてくれました。
外はカリッ、中はもちっと食感のズボラパン「ドデカパン」
吉永さんが教えてくれた、ズボラさんでもつくれるズボラパンは、もっちもちの食感がたまらない「ドデカパン」。
「このパンは、水分が多めでもちもちの、いわゆる『高加水パン』。保存容器の中で混ぜて発酵させれば、洗い物はスプーンひとつだけでつくれます」と吉永さん。
●ドデカパン
すべての画像を見る(全8枚)特別な道具は必要ないので、パンづくり初めてさんでも失敗なし! 気軽につくれます。
材料(約17×10×高さ5cm・1個分)
- A[強力粉200g 塩3g インスタントドライイースト3g]
- 水 160ml
※フタつきの保存容器は20.3×12.7×高さ5.8cm・満水容量1Lのものを使用しています
【つくり方】
(1) 下準備
フタつきの保存容器にAを入れる。水は計量しておく。
(2) こねる
Aをスプーンでさっと混ぜて均一にし、分量の水を9割ほど加えてスプーンでグルグルとかき混ぜる。容器のフチの粉っぽさが残っている部分に残りの水を加え、粉気がなくなるまでさらに混ぜる。
(3) 発酵
(2)にフタをして冷蔵室に入れ、ひと晩(8時間)以上休ませる(2倍程度に膨らんでいればOK)。
※1日1回以上混ぜれば、冷蔵室で5日間まで保存可
(4) 成形
保存容器に入れたまま打ち粉(強力粉・分量外)をたっぷりとふる。容器のフチにカード(生地を混ぜたりすくったりするもの、なければシャモジでOK)を差し込み、打ち粉を側面にも行き渡らせる。
シリコン加工のアルミ箔(普通のアルミ箔を使う場合は油を薄く塗る)を広げ、容器を逆さにして生地が落ちてくるのを待つ。生地の下に手を入れて、長辺が3つ折りになるように、両端をたたむ。
POINT
手で無理やり取り出さず、自然に生地が落ちてくるのを待つことで、生地の気泡がつぶれずふんわりとした仕上がりになる
(5) 焼く
以下のどちらかの方法で焼く。いずれの場合も、焦げそうになったらアルミ箔をかぶせる。
・オーブントースター:1200Wで15分(または900Wで20分)
・オーブン:200℃に予熱して18分
[全量739kcal]
おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう
各レシピに表記されているカロリーは、とくに指定がない限りすべて1人分です
計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです
電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります
電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください
液体を電子レンジで加熱した場合、取り出して混ぜるときに、場合によって突然沸騰する可能性があります(突沸現象)。できるだけ口の広い容器に入れ、粗熱をとってから取り出すなどご注意ください
ESSE3月号キリトリ付録「初めてでも失敗なし!ズボラパン」では、「ドデカパン」のアレンジのほか、ふんわりとした食感の「切りっぱなしパン」もご紹介! マヨコーンパン、明太マヨパンなど、人気のおかずパンレシピも掲載しています。