話題のドラマ『忍者に結婚は難しい』。敵対関係にある「伊賀」と「甲賀」の忍者の末裔が、お互いに正体を隠したまま結婚。離婚危機に直面しながら夫婦バトルを繰り広げ、それが日本を揺るがす事件へと発展し…。原作は、横関大さんの同名小説。サスペンスとラブコメディーを融合したドラマで“超実力主義”の甲賀忍者・草刈 蛍(菜々緒)の夫・悟郎を演じる、鈴木伸之さんにお話を伺いました。
ふたつの軸を交錯させて緩急のある作品にできたら
鈴木さんが演じる悟郎は、“超保守的”な伊賀忍者で、仮の姿は世田谷中央郵便局の配達員。この郵便局には局長をはじめ、伊賀忍者の末裔たちが局員として働いています。
「原作を読んだら、忍者は世田谷区に多く住んでいるとか、郵便局勤めが多いなどと書かれていて、僕はそれをそのまま信じていたんですね。ところが、衣装合わせのときにスタッフさんと話をしていたら、どうもかみ合わない(笑)。そこで、初めてフィクションだと気がつきましたが、それくらい忍者に対して知識がないので、どういうふうにこの役柄を表現できるのか。自分自身に挑戦できる機会だと思っています」
●ズボラで情けないけど、かわいさや健気さみたいなものも出せたら
ちょっと天然でかわいらしい鈴木さんが演じている悟郎は、明るくておおらかな一方、能天気で面倒くさがり、気弱で優柔不断。その悟郎の鈍感でだらしないところが完璧主義の蛍には耐えられず、夫婦ゲンカが絶えません。
「悟郎は、ごはんをボロボロこぼしたり、ゲームばかりして奥さんのことを考えなかったりする男。僕も蛍さんが言っていることが正しいと思います。でも、現実的に男性は家の中でだらしなかったりすることが多いんですよ。だから、ズボラでだらしなくて情けないヤツなんですけど、『この人とは別れなくてもいいかな』と蛍さんに思ってもらえるように、かわいさや健気さみたいなものを出せたら、悟郎のキャラクターとして成立するのかなと思っています」
●正反対の2人が助け合い、求め合ってしまう感じを届けたい
秘密を抱えた夫婦に下された特殊任務は、政治家のスキャンダルから暗殺事件へ。果たして、2人の運命はいかに…。
「蛍と悟郎は正反対の性格だし、ソリが合わないこともたくさんあります。でも、正反対って表裏一体で、逆に捉えると同じ方向を見ていたりするのかな、と。そんな2人がどこかで助け合い、求め合ってしまうような、おぼつかない感じを上手に届けられたらいいなと思っています。そして、忍者としての2人はどうなっていくのか。ふたつの軸を交錯させながら、緩急のある作品にしていきたいですね」
木曜劇場『忍者に結婚は難しい』
毎週木曜 夜10時
フジテレビ系 全国ネット放送中