光熱費やメンテナンスを含めたランニングコスト抑えた、ゼロエネルギーハウスを紹介します。住まい手は30代の夫婦と小さな子ども1人の3人家族。外装と内装には耐久性のある地元の秋田杉をふんだんに使い、太陽光発電システムを採用しました。玄関に入った瞬間に「あったかい!」と感じる心地よさ。夢だった、景色を楽しむための大窓も実現。

1階LDK
断熱もバッチリ。大きな窓の外は寒くても、室内は木の温もりに包まれて、あったか〜い!
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家計にやさしい「低燃費の家」でいつまでもエコな暮らし

Sさんの家 秋田県 家族構成/夫34歳 妻33歳 長女3歳
設計/西方里見(西方設計)

収納を兼ねるベンチを造作
LDKの窓辺には、収納を兼ねるベンチを造作。ダイニングスペースとして活用しています

冬の寒さが厳しい秋田県。Sさんが住まいに望んだのは、暖かさでした。「長く住む家だから、常に快適に過ごせることが第一条件。そして、光熱費などのランニングコストを抑えることも希望のひとつでした」。

そこで「低燃費の家」づくりを計画。設計は、県内で高気密・高断熱の住まいづくりを得意とする西方設計に依頼。

 

L字型の土間

LDKの脇に、玄関から続く土間を配置。「濡れたり汚れても気にせず、室内でも外遊びができでるようなスペースがほしかったんです」。冬は、庭に積もった雪をバケツで運び、室内で雪だるまをつくって楽しむそう。雪が溶けると、乾燥する室内を適度に加湿してくれます。

敷地は、西南に野山があり四季折々の借景が楽しめる環境。この眺めと、冬場の暖かな日差しを最大限に取り込むように、大窓と吹き抜けを設けました。

夏場の日射対策としては、外づけシェードを設置。吹き抜けのフルオープンな間取りなので、暖房機器は、家全体に暖気を届け蓄熱できる床下エアコンを採用。

「この1台で家じゅうが暖まり、希望していた環境が整いました」。

【動画】窓がすごく大きくて、気持ちいい!