だれもが気になる老後資金問題。安心できる老後を過ごすために今からできることを、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんに教えてもらいました。

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老後、安心して暮らすために今できることとは?(※画像はイメージです)
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老後の資産づくりに必要な行動はとてもシンプル

ゆとりあるセカンドライフのためには老後資金の確保が大切です。定年まで余裕のある30〜40代の人たちはもちろん、「今から対策をして間に合うの?」と不安に思う50〜60代の人でも、行動を起こせば、理想の生活に一歩ずつ近づいていくことができます。やるべきことは3つのアクションだけ。

(1)収入を増やす

(2)支出を減らす

(3)お金を運用する

リタイア後の収入確保やムダな出費の見直しで家計を改善し、投資を通じてさらに資産を増やしていく。これらの3つを実践し、老後資産を守っていきましょう。

●老後の家計は収・支・運に注目

・収入を増やす:定年後も長く働き続ける

リタイア後もなるべく長く働き続けることで安定した定期収入が見込めるほか、厚生年金に入って働けば年金の受給額も増やせます。さらに、労働を通じて社会とのつながりも維持でき、生活にメリハリも生まれます。

・支出を減らす:消・浪・投の比率を意識する

支出が収入を下回れば貯蓄は自然と増えます。そこで、支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分類してみましょう。理想のバランスは左のとおり。やみくもな節約ではなく、支出に優先順位をつけるのがポイントです。

グラフ

・運用する:リスクを抑えた積立投資に

低リスクの投資の基本は「長期」「積立」「分散」。「長期」は長く運用すること、「積立」は毎月定額ずつ購入すること、「分散」は投資先を分けることです。どれも値下がりリスクを抑える効果が。投資信託の積立投資ならこの3つを実践可能です。