部屋がいつもちらかっている、家事に追われていると感じる人は、単にズボラなのではなく、家事に「自分の意思」が反映されていないのかも? 今回は具体的な片づけテクニックではなく「家事を選ぶ力」をつけるためのコツを、整理収納コンサルタント・須藤昌子さんに教えていただきました。
「効率」「省スペース」「お手入れのラクさ」。家事で何を優先する?
須藤さんによると、家事は選択の連続。ただ単に部屋をきれいにしたり、元通りに片づけたりすることだけではないと言います。
すべての画像を見る(全4枚)「家事をする理由は、自分や一緒に住む家族が心地よく暮らすため。だれかに向けて美しく見せるためや、SNSで発信するためではないのです。その快適な暮らしのために、なにが必要でなにが不要かを見極める基準があるといいなと思っています」
●須藤さんが縦型洗濯機を使っている理由
なんだか難しく感じるかもしれませんが、須藤さんがわかりやすい一例を挙げてくれました。
たとえば洗濯機。今はドラム型が主流だからとなにも考えずに選んでいませんか?
「ドラム型は乾燥まで自動で仕上げてくれて、衣類にも優しいですよね。でも毎回乾燥フィルターの掃除が必要だったり、こまめなお手入れが必須です。一方で縦型洗濯機は一般的に洗浄力が高いと言われていますが、乾燥で生地が傷んだり縮んだりすることもあるので、乾燥機能を日常使いする人にはあまり向いていません。どちらがいいということではなく、なにを優先するかで選択が変わってくるはずなんです」
どんなものも、家事をやるなかで自分が優先したいことを明確にしていけば、「手放してもいいもの」「持っておきたいもの」が見えてくる、と須藤さんは言います。
「ちなみにわが家は汚れ落ちが最優先。それに天日干ししてサッと取り込み、片づけたいと思うタイプなので、縦型洗濯機を使っています」
ほかにも家事の選択のヒントになりそうなものを、須藤さんにいくつかピックアップしていただきました。