53歳の漫画家・古泉智浩さん。古泉さん夫婦と母(おばあちゃん)、里子から養子縁組した小2の長男・うーちゃん、同じく里子から養子になった5歳の長女・ぽん子ちゃんという家族5人で暮らしています。今回は、ぽん子ちゃんの発表会と秘密のクッキングのお話です。

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5歳の養子のぽん子ちゃんが通う保育園で、発表会がありました。以前は大きなホールの会場を借りて保育園全体で、それぞれの学年の歌や踊り、楽器演奏、劇などを上演しましたが、コロナ渦以降は学年ごとの開催で、会場も保育園の運動場です。見に行ける家族は両親のみですが、祖父母対象の発表会もあります。なので2公演とも言えます。

ぽん子ちゃんは発表会の前から、劇のセリフをリビングで言っていました。
「あれ? あっちになにかいるぞ。いってみよう」
とても大きな声で流ちょうに話すので、これは大したものだと思いました。

 

●保育園で劇に挑戦。制服のような衣装がお似合いです

本番では、高校の制服のような衣装でとてもよく似合っていました。ところが家とは打って変わって小さな声です。雰囲気に飲まれてしまったのでしょうか。

セリフの小さいぽん子
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踊りは緑黄色社会の『キャラクター』という曲に合わせて踊ります。バレエを習っているお陰か振りつけをよく覚えていて、隣の子がぽん子ちゃんを見て踊っていました。

鍵盤ハーモニカでは『えらい父さん』という曲を演奏していました。口にホースをくわえるときは、びっと腕を上に伸ばしてからくわえます。
保育園のピアノ教室は月謝が7700円もして、血が出そうなほどの痛い出費なのですが、本人は楽しみにしているし、こうして成果に繋がっていると思えばがんばってお金を稼ぐよりほかありません。

ホースを掲げるぽん子

今小2の養子の男の子、うーちゃんのときは発表会で上手にできるだろうか、失敗して心に大きな傷を負ったらどうしようなどと、変に不安でいっぱいでした。
しかし、ぽん子ちゃんは家にお兄ちゃんがいるせいか、堂々たる雰囲気です。そういえばたしか生後1か月くらいのとき小児科の先生に、6か月の落ち着きがあると言われていました。お兄ちゃんがいなくてもそんな感じのどっしりした子だったかもしれません。