漠然と不安を抱えているからこそ、疑問も出てくる「老後資金」。そこで今回は、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんに、老後資金にまつわる気になる疑問に答えてもらいました。

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老後資金に関するQ&A

気になる老後資金。さまざまな疑問にファイナンシャルプランナー・畠中雅子さんが答えてくれました。

頭を抱える女性
老後資金のことを考えると頭を抱えてしまう…なんて方もいるのでは?(※画像はイメージ。以下同)
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漠然とした老後の不安が解消するはず!

●Q:貯金がまったくないです。なにから始めればいい?

【A:住み替えも含めて年金以内に収まる生活に見直しを】

すぐにでも、年金生活がスタートしたつもりで生活を見直してみましょう。

50歳以降の方は、まずはねんきん定期便の見込額をチェック。家計を見直し、将来もらえる年金の枠内に収まる暮らしを目指します。そうすれば、年金生活が始まるまでの間に貯蓄ができ、老後の特別支出に充てることも可能になるはずです。

住宅費が家計を圧迫している場合は、住み替えも視野に入れます。国交省があと押しする住宅制度「セーフティネット住宅」などをうまく活用し、家賃が安く更新料ゼロといった物件を探せると、住宅費を大幅に圧縮できます。

今までお金を貯められなかったのであれば、ここからは違う人生を受け入れる必要があります。50代のうちから年金暮らしのつもりで暮らせれば、老後破産する可能性を低くできます。身の丈に合った“小さな暮らし”もステキなものです。

一方、貯蓄がない人には絶対にやめてほしいのが「資産運用で老後資金を準備しようとすること」です。貯蓄がない人ほど、「投資で一発逆転」に引かれ、さらに損を重ねる傾向が。まずはコツコツ貯蓄です!