ものが出ていない、生活感のないキッチンには憧れますが、しまい込みすぎると使いにくくなってしまうことも。その点、必要なものがすぐ取り出せたり、お気に入りの器や雑貨をおしゃれに飾ったりできるオープン棚を使った収納がSNSなどで人気を集めています。

ESSEが取材した収納達人・樋口千晶さんのお宅は築29年の賃貸マンションですが、DIYを駆使して、オープン棚がおしゃれなダイニングキッチンをつくりあげています。オープン収納のコツと、DIYのアイデアを見せてもらいました。

母とこども二人ティーするところ
オープン収納でも雑然としていなくておしゃれなダイニングキッチン。毎日使う場所なので、納得するまで何度も模様替えを繰り返したそう。
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DIYで実現。使い勝手抜群&おしゃれ見えなオープン収納

もともとは、見えない場所になんでもつめ込みがちだったという樋口さん。
「オープン収納にしたところ、ゴチャつかないようにしようという気持ちが働いて、余計なものを置かなくなりました。結果見た目だけでなく、使いやすさもアップしたんです」
どうしても生活感があふれてしまう箇所には、布や板で目隠しすることで対応します。

●キッチンこそ、扉を外して使い勝手のよいオープン収納に

オープン吊戸棚
シンク下やつり戸棚の扉を思いきって外し、オープン収納に。つり戸棚の背面は、壁紙をはってかわいくするひと工夫もしています。シンク下には、ナチュラルな素材感がすてきな調理器具を、無造作に重ね置き。 シンク下の扉を開くと生活感たっぷりの配管が! 「青くて悪目立ちしていたので、100円の板をつなぎ合わせて隠し扉をつくりました」。 既製品では売っていないものを、安く実現しているところがすてきです。 コンロ下にはカゴのほかに古道具の木箱やブリキ缶を置き、調味料の派手なパッケージをカバー。 お茶やスープ類は取り出しやすいよう、袋にまとめて右上に内容物をメモ。 ●板壁や小引き出しをたして、収納力アップ 調理台と冷蔵庫の間に板壁を立てかけ、フックをつけて見た目のナチュラルなザルなどをひっかけ収納。 「小引き出しは、100円のアイアンカゴに工作板をはり、かすがいを取っ手にしました」 ●お気に入りの食器を厳選して、動線のいい場所にまとめて収納 DIYした食器棚はダイニングテーブルからもキッチンからも近い場所に設置。 「背面を青く塗ったお手製の棚です。オープンだから不要な食器はすべて手放し、お気に入りの食器だけをそろえるのが、見ためをよくするポイントです」 ゴミ袋をカゴに入れ、布をかけて収納しています。生活感が隠れてすっきり。 子ども用のプラスチック食器は目立たないようフタつきカゴにイン。 薬やサプリメントも、ナチュラルなカゴにざっくりまとめて目隠し。 ●カフェ風コーナーをつくったら娘が手伝ってくれるように 食器棚の上を、カフェコーナーに。 「壁に軽い杉板の棚をつけ、お店のように食器や道具をひとまとめに見せて収納。娘もここを気に入り、コーヒーをいれてくれます」