今年もESSEonlineをご覧いただき、誠にありがとうございました。ここでは2022年の年間ランキング記事を発表、再掲載します。【マネー部門】1位に輝いたのはこちらの記事でした。
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夫婦ふたり暮らし。60歳で宣言した『脱・家事』とは?
余計なものを捨てて片づける『捨て活アドバイザー』として活躍する岡田敏子さん。60代にさしかかったとき、家事を大きく見直して家計簿をつけるように! すると、暮らしにさまざまな変化が現れたといいます。
60歳を目前にしたころ、それまで都内中心部に暮らしていた岡田さんは夫婦で現在の賃貸マンションに住み替えました。
「子どもも独立して夫婦二人暮らし。今の家は駅近だし、どこへでも出られて便利! 商店街も充実してますし」
気になるのが、60歳を機に家族に宣言したという『脱・家事』です。いったい、どういうものでしょう?
「もちろん、なにもしないわけではないですよ。でも、仕事も続けているし、この年齢になるとしんどいと思うことも出てきます。子育ては終わったんだし、これからは夫婦ふたり。だったら一度家事の棚卸しをして、いかに時間と手間をかけずに暮らせるか、考えてみようと思って」
岡田さんが取り組んだ最大の「脱・家事」は食事の支度でした。なんと今は、一か月のうち20日を「宅配食」にきり替えたのです。
●わが家にいちばん合う宅食会社を
年齢を重ねるうちに食べる量は減ったし、調理も面倒。そこでさまざまな宅食サービスを調べてみました。
「一食分がお弁当みたいにワントレーにまとまっている会社もあれば、主菜・副菜が小分けになっている会社も。カロリー制限や糖質制限食などいろいろあるのにはびっくり。カタログを見ては気の向くままに選んで注文しています」
お腹の減り具合もその日によって違うし、好みも夫婦それぞれに違う。いろいろ試した結果、「主菜と副菜が別々のほうが、わが家にはいいみたい」。
宅配で届いた食事はすべて冷蔵庫へ。一食ずつ真空パックになっていて、中身も一目瞭然。食べたい物を選べるので、体調に合わせて量も内容も好きに調節できるところが便利です。
「宅食だけじゃちょっと寂しいな、と思うときは野菜を買ってきてサラダをつくったり、季節のフルーツをデザートにしたり。お鍋も汚れないし、使い残した食材のことで頭を悩ませる必要もなし! なにより、一食いくらなのかはっきりしているから、食費の計算が劇的にしやすくなりました」
食費の計算といえば、60歳から始めたことがもうひとつ。それまでのどんぶり勘定を卒業して、家計簿をつけはじめたことです。