家づくりの際、家族の使い方に合わせて階段をつくらないと、後悔することに。2年前に地元工務店で家を建てた日刊住まいライターは、階段の高さ、割り方、手すり、窓・照明など細部までこだわりました。さらに階段下を利用してルンバの基地も設置。住んでみて安心・安全と感じたこと、ちょっと残念に思うことをレポートします。
すべての画像を見る(全9枚)踏面、高さ、割り方…階段は意外に決めることが多い
筆者は2年前に地元工務店で家を建てました。家づくりでは、ただ上るだけだと考えていた階段を決めるのに、悩み時間がかかりました。階段の踏面、高さ、割り方、手すり、照明など意外と決めることが多いからです。
「階段の踏面(ふみづら)は何㎝にしますか?」と工務店の担当者に聞かれました。高さは工務店の設計だと20㎝の15段と決まっていたようですが、踏面のサイズは希望が出せるのとのことでした。
何件か見学に回り階段の踏面のサイズを体感。自分の足が大体おさまるくらいの24㎝にしました。住んでみて狭いなと感じることはありません。ちょうどよかったのではないかなと思っています。
階段はカーブしているのですが、その部分を踏面で割るか、踊り場にするかでも悩みました。結果、踊り場(上写真)をつくることにしましたが、これもよかったと思います。
階段が広く感じるのと、安全性の面からです。一度、下の子(6歳)が上の子(9歳)と階段の上でふざけていたときに落下したのですが、踊り場で止まりました。なければ下まで落ちていたでしょう。自分が年をとったときのことを考えても、よかったと思っています。
手すりの素材はアイアンか木か。設置する場所に悩む
家づくりの当初は、階段の手すりはアイアンにしたいと思っていました。しかし、実際に設計が進んでいくと、黒のアイアンはあまり合わないかなと思い始めました。家全体が木を感じるテイストになったからです。
そんなとき工務店から、木で格子デザインの手すりにすることができると提案を受け、木にすることにしました。
また、手すりも少し上の段からつくった方が、圧迫感がないということで、4段目からとしました。子どもが落ちたりしないかが心配でしたが、結果的に問題なし。ただ、たまに手すりのない場所から飛び降りて遊ぶことがあるので、注意が必要です。
ただ、このデザインだと、2階に上がれないようにするフェンスが設置できなくなります。ですから小さなお子さんがいるご家庭では、検討の余地があると思います。
筆者の家の場合は、結果としてデザインも家とマッチし、階段回りも開放感が出たので、とても気に入っています。
日中は窓で明るく!フットライトで夜も安心
家づくりで妻の要望は、とにかく明るい家にしたいということ。そこで、階段の突きあたりにも窓を設けました。
筆者は、窓は必要最低限でよいという考えだったのですが、確かに窓があることで、日中は電気をつけなくても十分に明るいです。結果としてはよかったのかなと思っています。
照明は当初、人感のタイプのフットライトにしようと考えていまいた。しかし工務店では、フットライトをつけたことがないとのこと。設置がかなわなかった代わりに、踊り場に電源のみ用意してもらって、あとづけのライトを取りつけました(上写真)。
スマートタップで、就寝後の時間に点灯して朝には消灯するように設定。あとづけでもなんとかなっていますが、すっきり見えないのが、少し残念な点です。