外壁材は、金属系、窯業系など、素材もテイストもさまざま。どれを選んだらいいか悩ましい建材です。編集部がそれぞれの商品のデザイン、耐久性、メンテナンスなど、気になるポイントをリサーチしてみました。外壁材は、家の表情をつくり、火災からも守ってくれる大事な建材。家づくりの参考に。
金属製外壁材ならではのフラットデザイン
●アイジー工業「SP-ガルボウ」
縦葺き屋根が外壁まで連続するデザインを可能にした、縦リブ形状の金属サイディング。断熱材を裏打ちすることで鋼板特有の波打ち感をなくし、フラットなデザインを実現。表面材にはガルバリウム鋼板より耐腐食性が高い「超高耐久ガルバ」を採用し「赤さび15年・穴あき25年保証」を実現しました。
すっきりした縦リブ形状の金属サイディングで、屋根材とデザインを統一することが可能になり、シンプルでモダンな外観が実現。耐久性の高さも魅力です。
DATA
標準長さ4000㎜／9680円／㎡（参考設計価格）
重厚感を演出する深い凹凸とシャープさ
●YKK AP「アルカベール 深絞りシリーズ モナストーン」
軽量で高い耐久性を誇るアルミ外壁材「アルカベール」に加わった新たなラインナップ。凹凸感とシャープさを両立させた小端積み調のデザインを採用することで、水平のラインを強調し、住まいに安定感と重厚感を演出します。また、縦張り、横張りどちらにも対応して建主や設計者のニーズに応えます。
ブラウン系、グレー系、ベージュ系の3色がラインナップ。メンテナンスの手間が少ない金属サイディングながら、小端積み調のデザインによって重厚感を感じられる外装材です。
DATA
400×3790×15㎜／1万1880円／㎡（組み立て施工費別）
セメントの質感を生かしたユニークな外壁材
●ケイミュー「SOLIDO typeF facade」
455×3030㎜と大判でフラットに仕上がる「SOLIDO typeF」シリーズ。内装専用材として人気シリーズの材料を吟味し、高温高圧の蒸気を加えて養生することで、風雨に耐える外壁材として仕上げられたのが「SOLIDO typeF facade」です。内装材としても使え、内と外をゆるやかにつなげることもできます。
硬化の際にセメントからわき出す白華（エフロレッセンス）をあえて抑えず、自然な風合いに仕上げています。光や影、周囲の緑と調和し、街並みにもなじみます。
DATA
455×3030×16㎜／7744円／㎡
準耐火60分に対応するデザイン性の高い外壁材
●ニチハ「グランスペック60 PREMIUM ステップモザイク プレミアム」
辺の長さやパターンを変則的に連続させることで、端正な表情をリズミカルに演出した、グリッドパターンを採用した窯業系サイディング。準耐火60分に対応し、住宅はもちろん商業施設など幅広い建物にも対応します。また、変色・褪色に対して30年保証し、美しさが長持ちする住まいを実現します。
変則的なグリッドパターンは重厚感がありながら、モダンでカジュアルな雰囲気を演出します。セルフクリーニング機能も付加されて、きれいな外観が長持ちする住まいに。
DATA
455×3030×16㎜／9790円／枚
建築家のデザインコンセプトを踏襲した逸品
●タニタハウジングウェア「ガルバリウムスパンドレルZiG」
建築家のデザインコンセプトを踏襲した外壁材。三角波のプリーツ形状が5種類のマットカラーの光の加減により、表情豊かな陰影をつくります。見え掛りする部品は可能な限りシンプルに設計。本体は最長9mまでのオーダーが可能で、途切れのない仕上げを実現。
縦張り、横張りに対応するデザインの柔軟性に加えて、45分準耐火構造も取得。準防火地域での木造3階建てや商業施設などへも使用範囲が広がっています。
DATA
150×3030･4000㎜／1万500円／㎡～（積算価格）
