甘いもの好きのみなさんに、ホテルで楽しむおいしいスイーツのご提案です。日帰りで利用できるアフタヌーンティーや持ち帰りOKのホテルスイーツはたくさんありますよね。でも宿泊者限定で用意されているスイーツこそ、ホテルの真骨頂なんです。 br> 今回は、泊まった人だけが楽しめる特別なスイーツやプランをご紹介。トラベルエディターの佐藤望美さんが、東京にある人気ホテルを3つピックアップしてくれました。
星のや東京の発酵アフタヌーンティー。宿泊者の中でも1日1組限定!
「一度は泊まってみたい憧れのお宿」としてよく名前が挙がる大手町の日本旅館、「星のや東京」。温泉でリラックスしながらも、ラグジュアリーな非日常を楽しめる宿泊施設です。
すべての画像を見る(全14枚)食事はフレンチと和の食材を融合したコース料理に定評がありますが、アフタヌーンティーの提供は2022年4月に始まったばかり。内容は時季ごとに変更していて、2023年1月7日から5月31日までは「苺薫るアフタヌーンティー」(1名12,000円※税・サービス料込み)をいただくことができます。
●1日に1組限定の、ラグジュアリーなアフタヌーンティー体験
「星のや東京のアフタヌーンティーを予約できるのは、宿泊予約をした人だけ。しかも1日に1組(2名)限定なのでとても貴重です。アフタヌーンティーのあきがあるかどうかをわざわざ問い合わせ、その日に合わせて宿泊予約をするという人も多いそうです」
通常のイギリス式アフタヌーンティーとはスタイルが大きく異なるのが、星のや東京のアフタヌーンティー。日本の茶の湯の考え方をベースに、発酵食品とフレンチの技法を掛け合わせた内容になっています。
アフタヌーンティーの内容は、茶の湯の茶事に倣って点心(押し寿司)、主菓子と干菓子(ミニャルディーズ)。
「内容に合わせてペアリングしたドリンクを提供してくれるのもうれしいポイントです。点心にはスパークリング日本酒、主菓子には浅煎りのオリジナルブレンドコーヒー、干菓子には薪火晩茶。それぞれとてもよく合っています」
コーヒーは猿田彦珈琲の監修で、スイーツを引き立たせるためあえて浅煎りを選んだそうです。
「スイーツは一口サイズのほどよい量で、すべてに発酵食品を使っているせいか胃がもたれません。通常はアフタヌーンティーをいただくとおなかいっぱいになり、夕食はもういいかなとなりがちですが、星のや東京のアフタヌーンティーではその後の食事もしっかり楽しめそうです」
ロイヤルパークホテルは、エグゼクティブラウンジのブラウニーが絶品
続いてご紹介するのは、水天宮前にある「ロイヤルパークホテル」です。
ホテルショップやベーカリーで販売するスイーツに力を入れているホテルは多いですが、その中でもロイヤルパークホテルは群を抜いて高レベル。
「ロイヤルパークホテルは毎年クリスマスケーキコンテストという社内コンクールを実施しています。外部審査員を招いて審査し、ベテランのパティシエから若手まで参加して競い合うため、ホテル全体のスイーツのクオリティがどんどん上がっているんです」
●ホテル最上階、東京タワーを眺めながらのティータイム
日帰り利用OKのアフタヌーンティーも人気ですが、ぜひ味わってもらいたいと佐藤さんが推すのは、エグゼクティブラウンジで提供されるスイーツ。
「エグゼクティブラウンジは、エグゼクティブフロアに宿泊した人が利用できる特別ラウンジです。11時から17時まではティータイムで、ホテルメイドのスイーツやコーヒー、紅茶、生ビールやスパークリングワインなどをいただくことができます」
スコーンやチョコレートブラウニー、軽食のサンドウィッチなどがラインナップ。ラウンジはホテル最上階にあるので、東京タワーを眺めながらのティータイムを楽しめます。
スイーツの内容は定期的に変わりますが、エグゼクティブラウンジのみで提供されているのがチョコレートブラウニーです。
チョコレートイノベーションコンテストに入賞し、チョコレートアンバサダーとしても活躍しているシェフパティシエ齊藤雅之さんが手がけています。カカオやチョコレート本来の味わいを最大限に引き出すため砂糖の使用は最小限に。そのため、甘くなりすぎずお酒にも合わせやすいテイストになっています。
一口サイズのスコーンは、紅茶やクロテッドクリーム、オレンジジャムと一緒に味わってほしいスイーツ。紅茶はL.A.発のオーガニックティーブランド、ART OF TEAのティーセレクションがたくさん用意されています。
「チェックアウトは通常12時なのですが、エグゼクティブフロアは客室のあき状況により15時までのチェックアウト延長が無料。運がよければ宿泊翌日のティータイムも楽しめるかもしれません」