旅に出たような気分になれるバスタイムを満喫したい。光や風、緑を楽しみながら湯につかかりたい。そんな願いをかなえた2つのバスルームの事例を紹介します。そのうち1つは、住宅密集地にある敷地30坪の小住宅。敷地の広さは問題になりません。屋外とのつながり、素材や設備にこだわって、極上の空間を手に入れて!
すべての画像を見る(全10枚)CASE1.山の緑を愛でながらリラックスタイム!
●Tさんの家 岐阜県 設計/後藤耕太建築工房 撮影/中村風詩人
「非日常を過ごすための家」として、RC打ち放しの住まいを建てたTさん夫妻。浴室も「日常」ではなく、山の緑を眺めながらくつろげる空間にしました。
浴室からの景色を調整しているのは、フィックス窓の外側に配した絶妙な位置のコンクリート壁。これによって隣家からの視線もさえぎります。
「旅行で気に入ったレインシャワーはぜひ欲しい設備でした」(妻)。逆に、吐水口は「不要だから」と取りつけず、できる限りシンプルに。「僕がこだわったのはジェットバス。ヘッドレストがついたジャクソン社のものを一度体験して、絶対につけたいと思っていました」(夫)。
さらに、窓外の緑を際立たせるのが、浴室の床から天井まで貼られた白いタイル。レインシャワーやジェットバスなど、こだわりの設備を採用しつつ、できる限りシンプルにしたのも景色が際立つポイント。
「四季折々に表情を変える、山の景色を楽しむバスタイムは最高のぜいたくです」(夫妻)
浴室も洗面室も暖房乾燥機つきで快適!
トップライトからの自然光で明るさが増すトイレ。
収納を省いてすっきり&シンプルにまとめた洗面台。真上に設置したトップライトで明るくさわやか。