年末に差しかかり、玄関飾りなどを意識するようになりますね。今のうちにすっきりさせておきたいもの。また、自分にとっても家族にとっても使いやすい玄関収納を意識しておきたいものです。そこで、50代のブロガーで、整理収納アドバイザーである原田さよさんに、玄関の片づけのコツについて伺いました。
すべての画像を見る(全6枚)シニア3人暮らしでもすっきりを維持できる玄関の片づけ方
まだ早いと思われるかもしれませんが、年末年始はあっという間にやってきます。玄関を飾る機会も増えると思うので、本格的に寒くなる前の今のうちに、片づけてすっきりしておきたいですよね。
靴の整理について以前ここで書きました。今日はその続きで、年齢を重ねても使いやすい下駄箱の収納についてまとめました。記事の後半で、使っている100円ショップのグッズもご紹介します。
50代でも、わが家のようにシニア3人というご家庭は少ないかもしれません。もしご家族が多くて靴がとても多い場合は、それぞれがよく履くものだけを下駄箱に入れたいですよね。使用頻度で優先順位を決めてもらい、あまり出番のない靴は下駄箱に入れず、自分で管理してもらうのがおすすめです。
●玄関の片づけの順番
私が50代になってから玄関を片づけたときの手順を、箇条書きにしてみました。
(1) 何がそこにあるかを確かめるため、下駄箱からすべて出す(*シートやゴミ袋などを用意してから)
(2) 出してきたものを、使っているか使っていないか(事実)で分ける
(3) 使っていないものは手放す(捨てる・売る・譲るなどで)
(4) 使っていないが捨てたくないものは保留箱へ入れ、期間をあけて見直す(下駄箱には戻さない)
(5) 使っているものを、使いやすい位置を決めて収納する(*高齢の家族ほど、使いやすい高さを意識する)
(6) 使ったら必ずその収納場所へ戻す習慣を身につける
(7) うまくいかないときは、収納を見直す
●家族のことを考えた収納を意識する
わが家の片づけの目標は、脚の悪い夫も義母も、自分で自分の靴を出し入れしやすいようにすることでした。ギュウギュウに靴を押し込まないですむよう、家族それぞれが靴の数を絞るというのも意識しました。その他で注意したのは、次の2つのことです。
・高い位置の収納は年齢を重ねると使いにくくなってくるので、なるべくものを入れないようにする
・玄関のドアをあけたときスッキリ見えるよう、飾るものは1つか2つまでにする
これらのことを意識しておくことで、次のようなメリットが生まれます。
・棚ごとに、誰の靴を入れるか決めておくと探さなくてすむ
背の高さと、膝や腰の痛みの有無で、家族それぞれがどの位置に収納するかを決めています。出したら、またそこへ戻すことも。結局私がいちばん靴を所持しているので、申しわけない気もしますが、シニア3人暮らしでこの状態なら良しとしています。
・グループごとにまとめて置くと覚えやすい
靴のお手入れグッズ・玄関で飾る花の花器やハサミ・おりたたみ傘いろいろ・自転車用品というように、グループでまとめて収納しているものもあります。こうしておくと、家族みんながわかりやすいです。
・家族にとっても無理がない
ちなみに、使ったら元へ戻すという点で気をつけてきたのは、私の気持ちを、義母や夫に押しつけないことです。たとえば私は、自分のスリッパをスリッパ立てにひっかけるのが苦ではありませんから、本当はスリッパは全部スリッパ立てに戻してほしいです。でも、夫や義母は膝や腰がつらいのでしにくいはず。そこで夫と義母には、スリッパは端へ寄せる程度にしてもらっています。