現代のニーズに合っている、コンパクトな暮らし。でも、狭小住宅は少しでも気を抜いてしまうと、家の中がもので溢れてしまうことに…。つねにすっきりした暮らしは、家族みんなが家事を率先して行うようにすれば、実現可能です。約2万人のフォロワーを持つライフオーガナイザーのsaoriさんにすっきり暮らしのコツを伺いました。

玄関
コンパクトでもすっきりな暮らしは可能です
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小さな家でもすっきり片づくコツ

saoriさんは、以前はワンオペ家事を担う働くママでした。そのころは家中が荒れていて、家庭内にもギスギスした空気が漂っていたと言います。すっきり暮らしを維持するために必要なこと、掃除や片づけのペースなどについてお話を伺いました。

●(1) 家族でももの定位置を把握できるようにしておく

キッチン

「まだ子どもが小さいときは、家事のほとんどが私の仕事でした。夫も帰宅が遅く、私よりも早い時間に会社に向かうため、今考えると夫婦の会話ができていない状態でした。また、整理収納アドバイザー2級の資格を取得し、片づけのスキルを身につけたばかりのころは自分ひとりがわかる収納にしてしまっていました。でもこれだと家族が家事に参加できないんですよね」(saoriさん、以下同)

自分ひとりが把握している収納方法をとると、家族から毎回「あれどこ?」「これがないんだけど、用意しておいて?」などと言われてストレスになってしまいます。それを解消するためにも家族みんなで家事を回せるような工夫をするようにしているそう。saoriさんのご自宅では見せる収納を採用し、どこに何があるのかを一目でわかるようにしています。

鏡

ものの定位置を家族がわかるように決めておくと、家族全員が片づけに参加することができますし、どこに何があるのかが一目でわかれば、誰かに聞く必要もなくなります。
誰でもわかるような収納にしておくことで、出しっぱなしにしてしまったものも、他の家族が「ついでにしまっておいたよ」となり、いい連鎖が生まれるのもメリット。暮らしやすい家づくりのために、“暮らしがまわる家づくり”を意識しているそうです。