日本最大級のオンラインサロン経営者で、いまもっとも注目を集める起業家・河村真木子さん。過去には、高校を20歳で卒業したり、外資系金融機関で働きながら20代でシングルマザーになったりなど、さまざまな困難に直面してきたそう。
先日上梓した初著書『超フレキシブル人生論 “当たり前”を手放せば人生はもっと豊かになる』には、仕事や子育てなどさまざまな場面において、当たり前を手放して自分らしく生きるためのヒントがつまっています。
今回は、子どもを生きがいにしないための考え方について、一児の母でもある河村さんに話を伺いました。
子どもを生きがいにしないための考え方
すべての画像を見る(全3枚)日本では母親と子どもの一体化が社会的にも求められやすく、いつの間にか子どもの人生を自分の人生とシンクロさせてしまう母親をときどき見かけます。
子どもを産んだからには…と突然、自分の今までの個性を全部捨てて「母」になりきる。化粧もしなくなり、ファッションにも興味を持たなくなり、夜出かけるなんてもってのほか。「私はお母さんなんだから」と呪文のように唱え、「子どものサポート役」に徹します。
もちろん小さい子は大人のサポートなしでは生きていけないので、母のサポートは絶対に必要なのですが、かといって自分自身のすべてを捧げてしまうと、今度は子どもがその重圧に苦しむことになります。自分の時間のすべてをボクのために費やしてくれたお母さんは、美談であると同時に怪談でもあると思うのです。
なぜなら、子どもには子どもの自主的に選択したいオリジナルな人生があるのに、サポート役だったはずの母親が勢い余って口を突っ込みすぎてしまうケースは、子どもにも母親にも悲劇を生み出してしまうからです。
●子どもを生きがいにしすぎている人の特徴
子どもを生きがいにしすぎている人の特徴は、妊娠した瞬間から英語で喋りかけたり、音楽を聞かせたり、歴史を学ばせようとしたり、とにかく自分のおなかに話しかけている。
また、産まれる前からインターナショナルスクールやお受験教室の予約をしています。産むのは当然、自然分娩。おっぱい教にも早々と入信し、離乳食は手づくり無添加で、子どもが歩き出す前から「お教室」へ。
子どもより先に、豆を箸でつまむ練習をしたり、ダンスも覚える。お教室にお子さんを通わせるより、お母さんがお教室を開いたほうがよさそう…ってぐらい完全にマスターし、自分のものにしています。それからお受験も成功させ、ステージママのように学校にも通いまくり、PTAの役員なんてお金払ってでもやりそうな勢い。
こういうママって本当にいます。もちろん、これは超極端なパターンですが、自分の人生はさておいて子どもを生きがいにしてしまうと、子どもが成長したときが悲劇の始まりとなるわけです。