そろそろ老後が気にかかる世代は、生活や住まいにかかるお金の疑問や悩みが山積み。「大丈夫、必ず解決策は見つかります」というファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが、そんな老後のお金のお悩みに答えます。
プロが気になる老後のお金の不安を解決!
すべての画像を見る(全4枚)老後に備えたフォームにかかるお金や、夫が亡くなったあとの暮らしのことなど、畠中さんが親身にアドバイスをしてくれました。
●Q:老後に備えてリフォームしたいが特別支出がどのくらいかかるか心配
老後に備えて、65歳までに、自宅を住みやすくリフォームしたいと思っています。でも、費用がかさんで老後資金がたりなくなるのでは…と心配。どんなところに気をつけるといいですか?(Y.Tさん・56歳・専業主婦)
A:リフォームは予算と優先順位を決めて着手を。介護リフォームは、先回りしすぎないこと
漠然と着手すると、「あれもこれも」となって出費がふくらみがち。必要性の高いものから少しずつ行うのがおすすめです。予算が効率よく使えるだけでなく、最初に頼んだ業者が気に入れば次も依頼できますし、逆の場合は別の業者に頼める点でも安心。また、手すりなどの介護リフォームは、要介護になってからの方が身体の状況に合わせられてムダが出ません。元気なうちにつけたものの、結局は施設に入って使わなかった、というケースも。介護リフォームずみの物件は売却しづらくなるため、先回りしすぎは禁物!
●Q:夫が亡くなったあとの生活はどうなるの?
コロナ禍でパートを辞めました。新しい仕事を探すつもりですが、「夫が亡くなったら生活はどうなるの?」と急に不安に。遺族年金はどれくらいもらえますか?(あこさん・59歳・専業主婦)
A:遺族年金は厚生年金の3/4がもらえる。「おひとりさま力」は今から身につけておくこと
夫が亡くなると、「夫の老齢厚生年金の4分の3」の遺族年金が出ます。仮に今、夫婦で年金受給額が21万8000円の場合、夫亡きあとの年金額は自分の年金を含めて13万1500円(下記参照)。
夫関連の出費も減るのでやりくりは難しくないはずですが、問題は寂しさから友人と外食や旅行に出かけて貯蓄を使い込む人が多いこと。今から計画的に貯蓄を使う習慣をつけたり、お金をかけなくてもひとり時間を楽しめる「おひとりさま力」を磨いておきましょう。
『これからの暮らしvol.3』の巻頭では「50歳から始める持ちすぎない暮らし」を特集。ほかにも、暮らしに役立つ情報を掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。