放送中のドラマ『アトムの童』で、一見クールなものの、心の奥に情熱を抱える人物を演じている松下洸平さん。ドラマのテーマにも通じる、ものづくりへの思いを伺いました。

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松下洸平さんインタビュー。ものづくりへの熱い思いを描いたドラマのこと

松下洸平さん
松下洸平さんにインタビュー

だれかの心を動かす作品をつくるために、大勢のプロが集まるドラマや映画の現場。そうしたものづくりの醍醐味は「0から1を生み出していくところ」と松下さんは話します。

「最終的にはその1を100、200にしていくのがものづくり。ただ、試行錯誤を繰り返しているあいだは、けっして楽しいことだけじゃない。越えなきゃいけない壁がいくつもあって、大変だなあと思うこともたくさんあります」

けれども、その壁が高ければ高いほど、完成したときの喜びも大きいのだそう。

「いいものができれば、だれかに観てほしくなりますしね。オンエアを観ながら『このシーンはこの表情じゃない方がよかったかなあ…』と反省することもあるけど、だからこそ終わりはないし、もう1回やろう、と思えるんですよね」

●「山崎賢人さんは、だれからも好かれる人」

現在放送中のドラマ『アトムの童』もまた、ものづくりをテーマにした物語です。ゲーム業界を舞台に、山崎賢人さん演じる天才ゲームクリエイターの安積那由他が仲間とともに大企業に立ち向かっていく…というストーリー。
松下さんは那由他の幼なじみで、ともにゲーム開発に取り組む菅生隼人を演じています。

「僕はゲームに詳しくないので、事前に勉強したり、自分でもプレイしてみないと…と意気込んでいたんです。でも台本を読むと、根底に流れているのは“ものづくりに対する熱い思い”とわかって。那由他も隼人も、彼らと組む職人さんも、ものをつくることを心から愛している。風間杜夫さんらが演じる下町のオモチャ職人さん達が、僕らがつくったゲームを一生懸命プレイしてくれるシーンがあるのですが、それを見ただけで泣きそうになりました」

山崎さんとは今回が初共演ですが、初めて会ったときから、「だれに対してもオープンで壁のない人」と感じたそう。

「共演してみて、みんなが山崎くんを好きな理由がよくわかりました(笑)。まっすぐピュアで、思い立ったら迷わずすぐ行動する。しっかり自分の信念をもっているんですよね。それが主人公の那由他のキャラクターともリンクしていると思います」
 

発売中のESSE12月号では、忙しいときの家での過ごし方や、子どものころのクリスマスの思い出も語ってくださった松下さん。終盤に向けてますます盛り上がっていくドラマの展開も楽しみですね。ぜひ、手にとってみてください。

山崎賢人さんの「崎」は、正しくは「たつさき」