子どもたちに大人気のゲーム『マインクラフト』(以降、マイクラ)。このゲーム、ひと言で言えば「ブロック遊び」なのですが、動画サイトには多くのプレイ動画がアップされており、「まいぜんシスターズ」というゲーム実況系YouTuberは「小学生に人気のYouTuberランキング」で、あのヒカキンをおさえて1位になったほどの人気。売り上げは2億本を超え、世界でいちばん売れているゲームです。このマイクラ、じつは子どもの学びにも嬉しい効果があります。その理由をご紹介します。

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子どもが「マインクラフト」に時間を費やしてもいい理由。むしろ必要なのは親の意識改革

マイクラで遊びながら、学校で学ぶ理科の授業を追体験

マインクラフト
マインクラフトのプレイ画面
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マイクラの世界は、じつは現実世界ととてもよく似ています。ゲームの世界を歩き回れば、熱帯から冷帯の気候に出合え、そこにはそれぞれの気候に合った動植物が生息しています。

マイクラ
マイクラでは、ダイヤモンドを使って最強装備「ネザライト装備」をつくることができます

 

また、それぞれ地形には現実世界と同様、さまざまな鉱石や岩石が落ちています。たとえば、ダイヤモンドは現実世界でとても硬い鉱石として知られていますが、マイクラの世界でも、銅や鉄、金にくらべて硬い素材として武器や防具の材料になっています。

マイクラなら興味深く理科を学べる

「興味のないことは、なかなか知識として頭に入ってきません。たとえゲームでも、それがきっかけとなり、『もっと知りたい』と学習する意欲が湧くのであれば、決して悪いことではないと思います」

そう語るのでは、スタディアプリやZ会エクタスで理科の講師を務める相馬英明先生。進学塾で40年近く、理科の授業を専門に教える受験のプロフェッショナルです。
そんな相馬先生に、マイクラに登場する動植物のなかから、子どもが興味をもつ「おもしろ知識」を教えてもらいました。子どもがマイクラで遊んでいるときに、「ねぇ、知ってる?」なんて声をかければ、親子で盛り上がること間違いなしです。

Q1.イルカはどうしてジャンプするの?

イルカ

 

A.仲間とコミュニケーションをとるため

飛び方で、仲間に危険を知らせたり、異性にアピールしたりしています。また、体についた寄生生物を振り落としていることもあるようです。

 

Q2.ニワトリは1年で何個卵を産める?

ニワトリ

A.365個

ニワトリは卵を産んだあと、次の卵を産むまでに、早くて24時間ほどかかります。つまり、1日で産める卵は1個。1年で最大365個の卵を産みます。

 

Q3.コウモリは鳥類?それとも哺乳類?

コウモリ

 

A.哺乳類

コウモリは空を飛ぶ唯一のほ乳類です。鳥類と違うのは、鳥の翼が羽毛で覆われているのに対し、コウモリは膜でできている点です。

 

Q4.和菓子の羊かんには、なぜ「羊」が入っているの?

羊羹

 

A.もともと羊料理だったから

羊かんは、もともと中国の料理で、ヒツジの肉を煮た汁でつくられたものでした。これを禅宗の僧侶が日本に伝えたのですが、禅宗では肉食を禁じているため、材料を変えて、甘いお菓子になったのです。

 

相馬英明先生が監修した『マインクラフト 大自然のふしぎ図鑑』(扶桑社刊)には、大人も子どもも楽しめる知識が満載。「マイクラばっかりやってないで、ちゃんと勉強しなさい!」なんて言葉はもう必要ありません。この本を片手に、マイクラで遊びながら、親子で楽しく勉強してみませんか?

遊びながら理科の知識が身につく マインクラフト大自然のふしぎ図鑑(扶桑社ムック)

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