文房具や薬などの細かい日用品を、いつも「あれどこいった?」と探していませんか? 大事なものが見つからないお家に共通しているのは、ものが多すぎるということ。本当に必要なものが不用品に埋もれてしまうせいで、探す、見つからない、買う、のループにはまってしまうのです。
「そんな人におすすめなのは、たった15分で終わる“ゆる捨て”をすること。気軽に続けられるのに、家がすっきりして心にゆとりが生まれますよ」と語るのは、もたない暮らしに関する著書やブログが人気の筆子さん。
ここでは「趣味のグッズや洋服が捨てられない」と悩む読者が、実際にゆる捨てを行いました。
捨てられなかった趣味のグッズ。ゆる捨てなら処分できた
体験してくれた読者・YさんのDATA・本人40代
・夫、長男(10歳)、二男(5歳)と4LDKの一戸建てに暮らす
フルタイムの仕事に、PTAの役員など多忙な毎日を送っているYさん。整理が苦手で、探し物が見つからないとすぐ買って解決してしまうそう。今回は自室の作業スペースと、クローゼットのゆる捨てに挑戦しました。
まずは自分の部屋にある趣味の手芸スペースに着手しました。
すべての画像を見る(全11枚)「自分しか使わない部屋だし、迷うものが多いので放置していました。でも15分&ゴミだけでもOKだと思うと、案外気楽に触ることができました」
●収納ボックス2つの中を整理
手芸が趣味だというYさん。何個もあるうちの2箱だけ中身を出したら、ビニールやタグなどのゴミがたくさん出てきます。
<捨てたもの>「あとで捨てようと思っているうち、ゴミ箱状態になってたんですね。ほかも見なければ!」
【BEFORE】
箱が変形するほど荷物がどっさり入っていました。
【AFTER】
半分以下に収まり、すっきりです。
●体力がないときは、無理せずボックス1つだけ整理
風邪気味だったので無理せず、この日は1箱分だけ。ゴミを中心に迷わないものだけ捨てました。
<捨てたもの>「手芸用品自体は見直せなかったのですが、ゴミがなくなるだけですっきりしました」
もう合わない服を減らすだけで、クローゼットがぐっと使いやすく
買い物が大好きだというYさんのクローゼットには、服がぎっしり。長い間放置してきた場所ですが、15分だけならと気軽にゆる捨てに挑戦。
●体形に合わないスーツを処分
クローゼット内にあった古いスーツを見直したら、体形に合わない服が6着も。
「着てみるともう必要ないことが確信できますね」
<捨てたもの>ハンガーをかけるポール部分に余裕が出て、出し入れが驚くほどスムーズになりました。
●筆子さんのアドバイス:給料日はガラクタチェック日に
買いすぎてなにをもっているかわからなくなっている人は、給料日を買い物の日ではなく、ゆる捨て日と決めてしまうのも手。買いすぎ防止とガラクタリセットが同時にできます。
つい買っちゃうクセは、ゴミが原因だった!
その後もゆる捨て生活を1週間継続したYさん。ものとのつき合い方を見直すいい機会になったといいます。
「いかにゴミをためていたかということに気づきました。これからは、まず捨ててみて、在庫を把握してから買い物に行こうと思います」
そんなYさんが捨てられたものの一部を見せてもらいました。
●キッチン用品を捨てたら、探し物が見つかった!
引き続き、キッチンの収納棚にある引き出しを2段チェック。
もう使わないランチョンマットやビニールゴミなどを処分しました。
<捨てたもの>「なくしたと思っていたコースターが出てきてうれしかったです!」
●クローゼットの中に眠っていたダンボールを分別
ゆる捨て1週間から5日後、クローゼットのすみに不穏なダンボールを発見。
<捨てたもの>「中身はかなり古いベルトの山。今まで気づかなかったことが不思議なくらい。以前とは意識が変わってきました」
●筆子さんのアドバイス:「使う」ことを意識して!
隙間時間にササっとゆる捨ては、習慣化しやすく、よい方法ですね。最近は低価格高品質のものが多いので、つい買いがちですが、ため込んでは意味がありません。買ったものをゴミにしないよう「使う」ことをしっかり意識すると、むだ買いや探し物が自然と減っていきます。