ついあと回しにしてしまう水回りの排水口の掃除。大掃除のように、汚れがたまってから掃除すると時間もかかり大変な思いをするはめに。「使ったら洗う」を習慣にすれば、ヌメリ汚れから解放されます。コツは「フタを取る」こと。中が見えていると掃除しようという気になります。ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんが、自身の掃除法を紹介。
すべての画像を見る(全13枚)シンクの排水口掃除は、夕食のあと片づけと一緒に
毎日の食器洗いに追われて、排水口の中の汚れまで気が回らないこともあります。ここは数日でヌメリが出るので、汚れをためると掃除が大変。そこで筆者は、いつも掃除をする気持ちになるような仕組づくりをしました。
見たくないものにフタをするのは、汚れを増長させる要因に。思いきってフタを取って、排水口の中まで見せることにしました。ゴミ受けカゴもはずして、ネットだけにしています。
これで、夕食後の食器洗いのときに、排水口を強制的に見ることになります。おかげで、汚れたら掃除するのではなく、夕食の食器洗いの流れで、排水口も洗う習慣に。ここまでが食器洗いと思って流れ作業にしてしまいます。
ラクな手間を先取りすることで、将来、ゴシゴシ洗う時間も体力もいらなくなります。
なお、簡単にすませるには、その場所や形状に合った道具があると続けやすいです。筆者は、排水口にぴったりなものを見つけました。
100円ショップ・セリアの「ちびっこズックブラシ」です。靴を洗うブラシですが、このサイズ感が排水口にジャストサイズ。
持ち手が25㎝と長く、子どもサイズのブラシなので排水口の奥まで問題なく洗えます。
これまでは、細かい場所は歯ブラシでこすり、広い面はスポンジで洗っていました。でも今はこのブラシ1本でOK。掃除がとても簡単にすみます。
なお、日頃のシンクの使い方にもご注意を。食器や鍋の汚れをウエスやペーパーでぬぐってから洗うと、食器洗いの排水もきれいです。流れる水がきれいだと排水口の汚れ度合いも格段に違ってきます。
このひと手間で、翌朝もきれいなシンクのまま。朝食の準備も気持ちよく取りかかれます。
入浴と排水口の掃除をひとつの習慣にする
筆者は、風呂上がりすぐに風呂掃除をしているので、バスタブはきれいな状態です。ただ、お風呂の排水口までは手つかず。ここも、こまめに洗っていないと、汚れの温床となり憂うつになる場所です。そこで、排水口の掃除も、入浴の流れに組み込んでしまいました。
筆者はずいぶん前から、排水口のフタははずして使っています。これで、髪の毛のたまり具合も見えます。家族は各自、自分の髪の毛を取り除いてから、浴室を出る習慣がつきました。
最後に入浴する人は、排水口の掃除もするルールに。毎回洗っていると、封水筒の汚れはその日の分だけなので、さっとぬぐうだけ。これで、全然ヌメリません。
掃除後はヘアキャッチャーもはずします。いつも空気に触れているからか、筒の中にヌメリがつかなくなった気がします。風呂上がりと同時に浴室がきれいなのは気持ちよく、次の入浴準備も格段にラクになりました。